和田一浩打撃コーチの手腕にも期待
中日は今月6日に沖縄春季キャンプの日程を発表。一軍は2月1日から27日まで「Agreスタジアム北谷」にて、二軍は1日から24日まで「オキハム読谷平和の森球場」で汗を流す。一軍は同19日に第5回WBCに臨むキューバ代表と練習試合を行うなど、オープン戦含め現時点で10試合の対外試合を予定。最下位からの巻き返しへ、中日キャンプの見どころを探る。
●期待の即戦力内野手&二遊間争い
最下位に沈んだ昨シーズン終了後、阿部寿樹と京田陽太をトレードで放出。二塁と遊撃のレギュラー格ふたりが退団し、二遊間争いはゼロからのスタートとなる。メンバー振り分けはまだ発表されていないものの、立浪和義監督はドラフト2位で指名した村松開人(明大)、同6位の田中幹也(亜大)、同7位の福永裕基(日本新薬)と、新人内野手3人のキャンプ一軍スタートを示唆。昨季、主に遊撃で自己最多の62試合に出場した高卒3年目の龍空らも含め、フレッシュな二遊間争いに注目したい。
●飛ばし屋たちの対応力に要注目
得点&長打力アップへ、オフにメジャー通算41本塁打の外野手・アキーノ、現役ドラフトではパワーが魅力の前DeNA・細川成也を獲得。2年目を迎える鵜飼航丞らも含め、フリー打撃での飛距離は目を見張るだろう。ただ、大事なのは実戦での対応力。練習試合やオープン戦で結果を積み重ねてほしいところだ。一軍打撃コーチに就任したOB・和田一浩氏の手腕にも注目が集まる。自身は30歳で初めて規定打席に到達した遅咲きの外野手。伸び悩む高橋周平らも含め、野手全体のレベルアップに期待したい。
●ローテ入り見据える根尾、投手として初の春季キャンプ
昨シーズン途中に野手から投手に転向した根尾昂。救援メインで25試合(1先発)に登板し、0勝0敗1ホールド、防御率3.41を記録した。今年はローテ入りを見据え、昨秋の沖縄キャンプから先発に本格挑戦。2月から始まる春季キャンプでは、実績豊富な一軍投手陣との競争が幕を開ける。昨シーズン規定投球回をクリアした大野雄大、柳裕也、小笠原慎之介の3投手以外にも、伸び盛りの髙橋宏斗、トレードで獲得した涌井秀章、昨秋のドラフト1位で獲得した仲地礼亜(沖縄大)らライバルは多数。根尾にとっては昨季途中まで注力していた打力も武器。他投手との違いを見せられるか注目だ。