ニュース 2023.03.02. 08:14

「本当に申し訳ない…」WBC辞退の鈴木誠也を思う栗山監督「誠也が一緒にいると思って戦っていく」

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1日、練習を見守る侍ジャパンの栗山監督

責任感じる指揮官「申し訳ない」繰り返す


 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督は1日、脇腹の故障によりWBC出場を辞退した鈴木誠也選手(MLBカブス)について言及し、何度も「申し訳ない」と繰り返した。

 「鈴木誠也選手の代わりというのは日本の野球界には…」と話すほど、チームの主力として期待していた存在。「こっちも言葉が出ないくらい。(鈴木は)『本当に申し訳ない』と。本当はこっちが申し訳ないんだけど。『早く治して全力でプレーしてな!メジャーリーグの試合をずっと応援しているからね!』っていうことしかないので。彼がどんな思いで決断し、どんな思いで準備していたのか。本当に心に突き刺さる感じ」と張り裂けるような胸の内を明かした。

 鈴木にとっては、勝負がかかるメジャー2年目のシーズン直前に行われる国際大会。栗山監督はWBC招集へ向けてメジャーリーガーとコミュニケーションをとっていた昨年の段階から、「難しい調整をお願いすることになる」とWBC参加が選手への負担になることも気にかけていた。

 「本人は申し訳ないと言ってくれるかもしれないけど、これからの日本の野球ために、子どもたちのために、ファンの皆様のためにという思いを伝える中で、調整にあたってそういったことが関係していたのは間違いないので、俺にも責任がある。本当に申し訳ないというしかない。それしかないよ」

 打線の主軸を失うことになったものの、3月9日のWBC初戦は刻一刻と近づいている。代替選手としてソフトバンクの牧原大成選手を追加招集し、残る実戦調整の機会は4試合。栗山監督は「試合には出れないけど、一緒に戦っていくので。いつも誠也が一緒にいると思って戦っていくだけなので」と決意新たに前を向いた。
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