千賀本人は「ピッチ・クロック」に四苦八苦
『MLB.com』は5日(日本時間6日)、メッツを率いるバック・ショーウォルター監督が同日のカージナルスとのOP戦に初登板した千賀滉大投手ついて「期待していた全てを見せてくれた」と評価していることを報じた。
この日は2回を1安打1失点、2四球・2奪三振という内容。1イニング目に27球を要するなど、立ち上がりに苦戦した。
右腕は今年からMLBで導入された「ピッチ・クロック」に慣れるのに少し手間取った様子で、千賀自身も「頭の中は球数表示のことばかりで、思うように楽しめなかった。ピッチ・クロックの5秒を見ると、とても急がされたように感じるが、実際には5秒はかなり長い時間なので、それに慣れようとしているところだ」と課題を挙げている。
それでも、ショーウォルター監督は千賀のピッチングについて「我々が期待していたものをすべて見せてくれた。私は彼を誇りに思う」とし、投球に関しては「緩急をつけ、変化球、球種のレパートリーも気に入った」と賞賛。「ピッチ・クロック」への慣れについては「彼は頭の良いアスリートなので、きっと解決してくれるはずだ」とコメントした。
また、千賀が日本で育成選手から這い上がりここまできたことに関しても、「彼はNPBでも努力を怠らなかった。彼の魅力のひとつは、どこでも自分の道を切り開いてきたことだ。だからこそ今の彼がある」と賛辞を贈る。
最後にスティーブ・ドーシー記者は、千賀のOP戦での結果について、「千賀はこのチャンスを掴むことに見事に成功した」と締めた。