2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™
【1次ラウンド・プールB】
○ 侍ジャパン 8 － 1 中国 ●
＜3月9日　東京ドーム＞

　野球日本代表・侍ジャパンの大谷翔平が9日に開幕した『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール 1次ラウンド』の中国戦に『3番・投手』で出場し、投げては4回1安打無失点、打っては4回の第3打席に貴重な2点適時二塁打を放った。

　大谷は初回をわずか11球、三者凡退に片づけると、同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール 1次ラウンド 日本－中国』で解説を務めた谷繁元信氏は、「そんなに力を入れずに自分の感覚を確かめながら1回を終わったという感じでしたね」と振り返った。

　大谷は3回まで中国打線を3回までパーフェクトピッチング。4回一死走者なしからヤン・ジンにレフト前に運ばれ、初安打を許すと、続く真砂勇介に2球連続ボールとなる。谷繁氏は「これはランナーが出て多少クイックしないといけないというところでバランスが取れていない。ランナーがずっといなかったので、ゆっくりと左足を上げて自分の形で投げられたんですけど、ランナーがいますからね」と指摘。それでも2ボール0ストライクから2球連続でストライクを取り、5球目のスライダーで空振り三振に仕留めた。谷繁氏は「2球で多少バランスを掴んですぐにストライクゾーンに投げられる。大谷ですよ、修正力があるということですよね」と評価した。

　大谷は続くチェン・チェンを見逃し三振に仕留め、この日は4回を49球、1被安打、5奪三振、無失点だった。

　打っては1－0の4回一死一、三塁の第3打席にレフトフェンス直撃の2点適時二塁打。この打撃に谷繁氏は「アウトコースに沈むシンカーですよね、うまくすくいあげて打球が早いわ（笑）本当に。メジャーの中でもトップクラスですよ。40本以上本塁打を打っている実績もありますから、この間の京セラのホームランを見た時にそれを感じましたよ、やっぱりなと。ちょっと次元が違いますよ」と驚いた。

　大谷は8回の第5打席には鋭い当たりのライト前ヒットを放ち、この日は2安打。谷繁氏は「今も角度がついていなかっただけで、上に上がっていたら完璧にホームランですよ」と解説していた。

（ニッポン放送ショウアップナイター）