2023.03.22 08:00 | ||||
日本 | 3 | 終了 | 2 | アメリカ |
ローンデポ・パーク |
2023 WORLD BASEBAL CLASSIC™
○ 日本 3 - 2 アメリカ ●<決勝 ローンデポ・パーク>
野球日本代表・侍ジャパンは21日(日本時間22日)、アメリカとの『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』決勝戦を制し、3大会ぶりにWBC王者となった。大会MVPには大谷翔平選手(28=エンゼルス)が選ばれた。
打線は先制された直後の2回裏、先頭の5番・村上(ヤクルト)が特大の右越えソロを放ち同点。その後も一死満塁の好機を作り、1番・ヌートバー(カージナルス)の一ゴロの間に三走・岡本(巨人)が逆転のホームを踏んだ。1点リードの4回は6番・岡本(巨人)が今大会2号ソロを左翼席へ運び3点目。セ・リーグの顔である左右の大砲ふたりが最高の舞台でNPB仕込みのパワーを見せつけた。
先発の今永(DeNA)は2回、一死から6番・ターナー(フィリーズ)に左越えのソロ被弾。先制を許したあとも二死一、二塁のピンチを招いたが、最後は1番・ベッツ(ドジャース)を左飛に仕留め2回4安打1失点で降板した。
3回からは戸郷(巨人)が登板。最初のイニングは二死から連続四球で一、二塁のピンチを招いたが、最後は先制アーチを放っているターナーを低めのフォークで空振り三振斬り。2イニング目の4回はテンポ良く3者凡退で終え後続にバトンを渡した。
2点リードの5回からは髙橋宏(中日)、伊藤(日本ハム)、大勢(巨人)が1イニングずつ無失点リレー。8回にダルビッシュ(パドレス)がソロ本塁打を浴びたが、1点リードの9回は「3番・指名打者」で出場していた大谷(エンゼルス)が、DH枠を解除しメジャー挑戦後初の救援登板。先頭打者を四球で歩かせたが、続く1番・ベッツを二ゴロ併殺。最後はエンゼルでチームメイトのトラウトを空振り三振に仕留め、マウンド上で喜びを爆発させた。
侍ジャパンのWBC制覇は、連覇を達成した2009年の第2回大会以来、14年ぶり3度目。スター選手を揃えたアメリカの連覇を阻止し“野球世界一”の座を奪還した。
MVPに選ばれたのはWBCの舞台でも投打の二刀流で活躍した大谷。打者として打率.435(23打数10安打)、1本塁打、8打点を記録し、投げては3試合(2先発)に登板し2勝1セーブ、防御率1.86。決勝では胴上げ投手となり、今大会の主役として躍動した。
試合後は笑顔でトロフィーを掲げ、栗山監督、ダルビッシュに続き胴上げされた。セレモニー後にインタビューに応じ、「夢見ていたので本当にうれしかった。最高の形でトラウトと対戦できて、そして最高の結果。終わってしまうのが寂しい。世界中でもっともっと、野球を大好きになってほしい」と声を弾ませた。