開幕2~3戦目での先発が濃厚か
『MLB.com』は23日(日本時間24日)、WBCの激闘を終え、アリゾナ州のキャンプ地に合流したダルビッシュ有投手(パドレス)について、今後の登板スケジュールが流動的であることを報じた。
AJ・カサベル記者は、ダルビッシュのWBCへの参加が「パドレスにとって難問を生み出すこととなった」とし、「彼は結果的に3試合で6イニングしか投げておらず、その内2試合はリリーフでの登板だった」と調整不足を指摘。
ダルビッシュもチームの通訳を通じて、「自分が望むような状態にはまだ戻っていない」とした上で、「自分の体の状態や体調と相談して進めていこうと思っている」と述べた。
この問題について、パドレスのボブ・メルビン監督は「開幕戦での登板は厳しいだろうね」と言いながらも、その可能性について否定はしていない。
また、ダルビッシュも「現時点で色々考えてもしょうがない」とした上で、まずは「OP戦の初戦で4回を投げること」を目指しており、カサベル記者は「OP戦での初登板がうまくいけば、開幕2~3戦目に先発できるかもしれない」と開幕ローテ入りの可能性も示唆している。
パドレスは当初開幕投手の最有力候補であったジョー・マスグローブ投手が左足母指を骨折し、開幕戦での登板が絶望的に。この時点で、ダルビッシュが開幕投手の最有力候補となった。
しかし、今月に入ってメルビン監督は「彼が国のために投げているという事実を受け入れたら、おそらくコントロールできない」とコメント。「いくつかの問題が発生し、それが早い段階で我々に影響を与えるということを理解しなければならない」と胸中を明らかにした上で、先発ローテの再編を示唆していた。
カサベル記者は最後に、ダルビッシュがWBCに出場した是非について、「一生に一度の経験で得られるものと比較すれば、(調整云々の問題は)大した代償ではない」と締め括った。
レギュラーシーズンの開幕はもうすぐ。今シーズンも多くのファンを魅了する、ダルビッシュの気迫溢れるピッチングに熱視線が注がれる。