流れ呼び込む力投

　ピアニストの清塚信也さんが31日、2023シーズン開幕戦・西武－オリックス（ベルーナドーム）の始球式を務めた。

　熱狂的な西武ファンとして知られる清塚さんは、開幕投手の髙橋光成と同じ背番号13のユニフォームに袖を通してマウンドへ上がると、美しいフォームから投げ込んだボールは、左打者・野口智哉の膝元を通過してノーバウンドでキャッチャーミットへ。拍手喝采のなか両手でガッツポーズを見せながらマウンドを降りた。

　大役を果たした清塚さんは「良い高さに“フォルテシモ”（強い）な投球ができたと思います！」と自身の投球を振り返り、「ベンチ裏に戻るときにも松井監督や選手の皆さんから拍手をいただけたので、開幕に向けて鼓舞できたかなと思っています」とコメントを寄せた。

　清塚さんからバトンを受け取る格好となった西武の先発・髙橋光成は、初回を3者連続三振に抑える完璧な立ち上がりを披露。西武ファン代表として清塚さんが投げ込んだ力強いボールは、チームに流れを呼び込む一投となった。