2023.03.31 18:00 | ||||
東京ヤクルトスワローズ | 4 | 終了 | 0 | 広島東洋カープ |
神宮 |
5番のオスナ、侍3戦士が活躍
ヤクルトは3月31日、神宮球場で行われた広島との開幕戦に4-0で勝利した。
先発の小川泰弘は5回から3イニング連続で走者を背負うも、すべて併殺打でピンチを防ぎ、7回82球を投げて3安打無失点と好投。今季初白星を手にした。
一方、打線は初回に4番の村上宗隆が二死二塁、カウント2-1から広島先発の大瀬良大地が投じた低めのカーブをバックスクリーン左へ運び先制すると、右手を突き上て喜びを表現した。リーグ3連覇へ向けて号砲となる一発に「打ったのはカーブです。勝てるように頑張ります。さあ行こうか!」とコメントした主砲。
6回には5番のホセ・オスナが河野佳からバックスクリーンへ1号ソロを放ち追加点を挙げて3-0とし、8回には3番の山田哲人が左前打で出塁すると、この日2個目となる二盗を決めて、開幕戦から2安打2盗塁と活躍。さらに中村悠平が見事にスクイズを決めて4-0と試合を決めた。
開幕前に行われた第5回WBCでは、侍ジャパンのメンバーとして世界一に貢献した村上、山田、中村の3人。チームに合流後はぶっつけ本番で開幕戦に臨み、勝利に貢献した。
試合後、ヒーローインタビューで「もっともっと試行錯誤して、もっともっと打てるように頑張ります」と力強く話した村上。
第1打席で一発を放ったが、そのあとの3打席は凡退しただけに「何とか今日1打席目1本打てましたけど、そのあとなかなか捉えきれなかった。そこは反省しながら、また明日からいいホームランやヒットをいっぱい打てるように頑張りたい」と話したのも、村上らしい。
髙津臣吾監督も「ムネが口火を切ってくれたのはゲームを取る中では大きな一発だった。あの球をあの弾道であそこに放り込めるのはムネしかいないのかな」と、頼れる4番を称えた。
昨季はシーズン56号と史上最年少で三冠王を獲得。WBCで世界一を経験し、さらに進化を遂げていく主砲に今季も注目だ。
取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)