ロッテの東妻勇輔が5日に今季初昇格を果たし、同日のソフトバンク戦で今季初登板を果たした。
東妻は0-0の10回からマウンドに上がると、先頭の川瀬晃を遊ゴロ、続くガルビスを右飛に打ち取り、簡単に二死とする。甲斐拓也にセンター前に運ばれたが、中村晃を134キロの変化球で空振り三振。2イニング目となった11回は周東佑京、柳田悠岐から三振を仕留めるなど、3人で片付けた。今季初登板を、2イニングを無失点に抑える好リリーフ。
東妻は21年にビハインドゲームや勝ちゲームの6回を任されるなど、37試合・34回1/3を投げ、1勝4ホールド、防御率2.88と一軍に定着。しかし、昨季は3試合・4イニングを投げ、防御率6.75と悔しいシーズンに終わった。
シーズンオフは、「3年もお世話になって、そろそろ独り立ちというか、お世話になっていてばかりではダメだなと思ったので今年は1人で考えながらやってみようというところです」と、ソフトバンク・森唯斗が行う自主トレには参加せず、一人でロッテ浦和球場を中心に新シーズンに向けたトレーニングに励んだ。
2月の春季キャンプ中に行われた楽天モンキーズとの国際交流試合で1回を無失点に抑え、沖縄本島、高知遠征での練習試合メンバーにも選ばれた。「自分の持ち味を出せるだけ出せればと思っています」と意気込んでいたが、4試合に登板し3試合で失点。2月26日の西武との練習試合での登板を最後に、ファームで調整することになった。
「指のかかりが悪かったので、色々練習方法を探しながら、自分に合ったものを模索していた。それが見つかってからは、すごいボールのかかりも良くなって、二軍でしっかりいい練習ができていたと思いますね」。
ファームでは9試合・8イニングを投げて、防御率0.00。イニング頭からの1イニングだけでなく、ワンポイントやロングリリーフなど様々な役割をこなした。
「それができないと勝負にならないと思います。ストライクゾーンに投げた時にバッターが振ってこなかったらストライク、振られたらヒットとなりかねない。自分優位で進められるように最低限できるようにしておかないと、と思っていました」。
ファームではストライク先行の投球で、与四球はわずかに1。2月の練習試合で引っ掛け気味だったスライダーもしっかりと制球されていた。
「体のキレが出てきたからストライクゾーンに投げられるようになったのかなと。体がキレていないと、腕だけでいこうとしてひっかけていたんですけど、今は体がついてきているので、ゾーンで投げられているのかなと思います」。
そして、2月の取材の時に「1個自信のあるボールを見つけられるようにというのがキャンプの課題だと思うので、練習試合で自信のあるボールを作っていけたら」と話していたが、現在は「全部のボールでそれなりに勝負できる。全く勝負にならないボールはないと思うので、それがある程度打ち取れている球になってきている。どれか一つと言われたら自信があるのはスライダー。今は全体的にそれなりのボールを投げられているかなと思います」と、プロ入りから武器にしているスライダーに手応えを掴む。
ファームで自分自身と向き合い、いつ一軍に呼ばれてもいいように準備をしてきた。「5年目でいろんな経験してきたので、浮ついている場合ではないと思います。そこは自覚を持ちながらやっていきたいと思っています」。まずは最高のスタートを切った。ここから結果を残し続け、春季キャンプの時に掲げていた「一昨年のように必要とされる場面、任された役割で投げて最終的に結果的に50試合くらい投げられていれば」という目標に少しでも近づくような働きをしていきたいところだ。
取材・文=岩下雄太
東妻は0-0の10回からマウンドに上がると、先頭の川瀬晃を遊ゴロ、続くガルビスを右飛に打ち取り、簡単に二死とする。甲斐拓也にセンター前に運ばれたが、中村晃を134キロの変化球で空振り三振。2イニング目となった11回は周東佑京、柳田悠岐から三振を仕留めるなど、3人で片付けた。今季初登板を、2イニングを無失点に抑える好リリーフ。
開幕はファームスタート
シーズンオフは、「3年もお世話になって、そろそろ独り立ちというか、お世話になっていてばかりではダメだなと思ったので今年は1人で考えながらやってみようというところです」と、ソフトバンク・森唯斗が行う自主トレには参加せず、一人でロッテ浦和球場を中心に新シーズンに向けたトレーニングに励んだ。
2月の春季キャンプ中に行われた楽天モンキーズとの国際交流試合で1回を無失点に抑え、沖縄本島、高知遠征での練習試合メンバーにも選ばれた。「自分の持ち味を出せるだけ出せればと思っています」と意気込んでいたが、4試合に登板し3試合で失点。2月26日の西武との練習試合での登板を最後に、ファームで調整することになった。
「指のかかりが悪かったので、色々練習方法を探しながら、自分に合ったものを模索していた。それが見つかってからは、すごいボールのかかりも良くなって、二軍でしっかりいい練習ができていたと思いますね」。
ファームでは9試合・8イニングを投げて、防御率0.00。イニング頭からの1イニングだけでなく、ワンポイントやロングリリーフなど様々な役割をこなした。
「それができないと勝負にならないと思います。ストライクゾーンに投げた時にバッターが振ってこなかったらストライク、振られたらヒットとなりかねない。自分優位で進められるように最低限できるようにしておかないと、と思っていました」。
ファームではストライク先行の投球で、与四球はわずかに1。2月の練習試合で引っ掛け気味だったスライダーもしっかりと制球されていた。
「体のキレが出てきたからストライクゾーンに投げられるようになったのかなと。体がキレていないと、腕だけでいこうとしてひっかけていたんですけど、今は体がついてきているので、ゾーンで投げられているのかなと思います」。
そして、2月の取材の時に「1個自信のあるボールを見つけられるようにというのがキャンプの課題だと思うので、練習試合で自信のあるボールを作っていけたら」と話していたが、現在は「全部のボールでそれなりに勝負できる。全く勝負にならないボールはないと思うので、それがある程度打ち取れている球になってきている。どれか一つと言われたら自信があるのはスライダー。今は全体的にそれなりのボールを投げられているかなと思います」と、プロ入りから武器にしているスライダーに手応えを掴む。
ファームで自分自身と向き合い、いつ一軍に呼ばれてもいいように準備をしてきた。「5年目でいろんな経験してきたので、浮ついている場合ではないと思います。そこは自覚を持ちながらやっていきたいと思っています」。まずは最高のスタートを切った。ここから結果を残し続け、春季キャンプの時に掲げていた「一昨年のように必要とされる場面、任された役割で投げて最終的に結果的に50試合くらい投げられていれば」という目標に少しでも近づくような働きをしていきたいところだ。
取材・文=岩下雄太