平松氏も「すべてに全力プレー。投手の鑑」
広島は10日、敵地で中日に4-0で快勝。先発した九里亜蓮が9回・118球の熱投で被安打4、5奪三振・無失点の完封勝利。チームをカード勝ち越しに導いた。
前夜も先発・床田寛樹から3投手のリレーで中日打線を零封した広島。エースの大瀬良大地と守護神・栗林良吏が戦列を離れる緊急事態の中で、投手陣が奮闘を見せている。
10日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した笘篠賢治氏も、この日の九里の投球について「ストライク先行でコーナーをしっかり突き、一人で最後まで投げ抜いた。栗林が不在という中で、ものすごく大きな仕事だった」と右腕の力投を称えた。
さらに笘篠氏は8回表の“打席”にも熱視線を送る。
4-0とリードして迎えた8回無死一塁の場面で、9番の九里はきっちりと送りバントに成功。仕事を果たして裏のマウンドへの準備……と思いきや、九里は一塁目掛けて猛然とダッシュ。一瞬のスキも見せない全力疾走を見せた。
笘篠氏はこの場面について、「走りには自分の気持ちが出る。監督やコーチは“そこまで無理しなくていいよ”と言いたくなるところかと思うが、これは彼の本能。こうした姿勢が野手を奮い立たせると思う」と手放しで賞賛。
同じく番組に出演した平松政次氏は「私もバントで全力疾走を怠ったことはありませんよ」としつつ、九里のこの姿勢には「投球もそうですが、闘争心にあふれた選手。すべてに全力プレー。投手の鑑ですね」と賛辞を贈った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』