まさかの走塁死でゲームセット
西武は楽天と延長12回までもつれたが4-4の引き分け。
1点差を追う2回、一死二塁で愛斗が、楽天先発・田中将大の初球をライトスタンドに運ぶ3号2ランで逆転に成功。2-2の同点で迎えた4回には無死一塁で中村剛也が左中間最深部へ到達する8号2ランで勝ち越し。しかし、リードをリリーフ陣が守り切れず7回、8回に失点し、4-4で延長戦へ。延長12回、二死後に古市尊が四球で出塁し、代走に金子侑司を起用したが、牽制で飛び出してしまい挟殺で試合終了となった。
12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した田尾安志氏は金子の走塁死について「これはちょっともったいなかったですよね。僕らの頃は広島がよく走塁失敗のゲームセットという形はよくありましたけど、牽制でつり出されてアウトはね…後味悪いですね」と苦言を呈した。
解説者の館山昌平氏は「西口(直人)君はファーストベースをあまり見るタイプじゃないんですよ。なので(盗塁を)狙えるんじゃないかと思うかもしれないですが、フィールディングは上手いですからね」と分析し、「あとお互い借金を抱えているので引き分けよりも勝ちたいというのが出すぎてしまったんではないかなと思いますね」と持論を述べた。
番組MCを務めた高木豊氏も「右ピッチャーだけにちょっとね」と同調すると、「見てるファンからすると走ってアウトかセーフかを見て終わりたかったと思いますよ」と、走塁ミスでゲームセットとなった試合を総括した。
金子は2016年と19年に盗塁王に輝くなど、これまでのキャリアで222盗塁を記録。しかし、20年(20)、21年(9)、22年(3)とここ数年は出場機会が減ったこともあり、盗塁数が減少している。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』