阪神・大竹耕太郎 (C) Kyodo News

◆ チームを同率首位に導く好投

 阪神の大竹耕太郎が2004年の福原忍以来、球団3人目となる開幕から無傷の5連勝を達成。岡田彰布監督に通算600勝をプレゼントするとともに、DeNAと並ぶ首位浮上の原動力となった。

 4月8日の今季初登板から破竹の勢いで白星を積み上げてきた27歳の左腕は、この日も安定した投球を展開。3回にネフタリ・ソトに適時打を浴びて先制点こそ許したものの、その後は崩れることなく最少失点で6回を投げ抜いた。

 これで無傷の5連勝となり、ハーラー単独トップに浮上。規定投球回には達していないものの、防御率も0.59と圧巻の成績を残している。

 13日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の谷沢健一氏は、「そんなにストレートは速いわけではなくて、それなのにこんなに勝てるというのはちょっと不思議な感じがする」と前置きしつつ、「フォームをよく見ると、ちょっとクロスでステップしたり、足の上げ方を低く踏み出したり、または高いところから踏み出したりと、打者を翻弄している」と細かな工夫に着目。「タイミングを常に外そうとしている」というところを強みに挙げながら、左腕の“投球術”を称えた。

 同じく解説の松中信彦氏も「ソフトバンクから阪神に行ってこれだけ活躍しているので、OBとして嬉しい。同郷の熊本出身なので自分のことのように嬉しい」と目を細める。

 現役ドラフトを経て、一気に輝きを増した左腕はどこまで連勝を伸ばすのか。次回登板も楽しみになってきた。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』

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