これがサイ・ヤング賞の実力だ!
DeNAのトレバー・バウアーが被安打3、奪三振12、失点1の初完投で日本ハム打線を圧倒した。
序盤は球速が伸びず、2回にはマルティネスに四球を与え、野村佑希に右中間に大きな打球を打たれるも、中堅の蝦名達夫がフェンスに当たりながらも好捕。飛び出したマルティネスは戻れず結局この回を3人で片付けると、7回に万波中正にホームランを許すまでパーフェクトピッチングを披露。9回には1死3塁の一打同点のピンチにギアを上げ、連続三振で見事な完投勝ちを手に入れた。
敵将の新庄監督も「格の違いでしょう」と認めたバウアーについて、14日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた真中満氏は「中4日で完投してくれるピッチャーですよ。頼もしいですよ」と絶賛。また解説者として出演した斎藤雅樹氏も「素晴らしかったですね。球数が全部で113球ということで、9回に入るまで100球くらいだったんです。だから(9回も)行ったと思うんですけれども、最後も156キロ出ていましたからね。最後は気合も入っていました」とその馬力と気力に目を丸くした。
同じく解説者として出演した福留孝介氏は「真っ直ぐもそうですけれども、ナックルカーブですよね。殆どのバッターがこのボールに合っていないんですよ。これが打者からすると邪魔なんです」と、切れ味鋭い変化球を好投の要因に挙げた。
「10年間やってきた」と慣れ親しんだ中4日で一発回答を見せたバウアー。交流戦初優勝を狙う三浦ベイスターズに、いい風を送り込んだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』