「昨年とは全然違う戦い方をしている」

　日本ハムは23日、敵地でのロッテ戦に5－3で勝利。借金を「3」まで減らし、3位・ロッテとのゲーム差を「5」にまで縮めた。

　試合前の時点で4連勝と好調を維持する日本ハムは、この試合も初回から先制に成功すると、中盤にも追加点。投げては先発・加藤貴之がロッテ打線を6回まで3安打無失点に封じるなど、試合の主導権を握る。

　さらに2点リードの7回には、無死一塁からこの日1番に抜擢された石井一成が9球粘った末に適時二塁打を放って点差を拡大。松本剛が犠打を決め、一死三塁から清宮幸太郎が適時打。この回さらに2点を追加した。


　終盤は追い上げを受けるも、8回に野村佑希の一発で挙げた追加点もあって5－3で快勝。接戦を制し、連勝も「5」に伸びた。

　最下位に沈んだ昨季とは打って変わってここまで4位を維持している日本ハムについて、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』にて番組MCを務めた高木豊氏は「地に足がついているというか、昨年とは全然違う戦い方をしていますよね」と高評価。

　続けて、7回の攻撃を挙げながら「新庄監督の冴えが見えた」と振り返ると、笘篠賢治氏も石井一成の打席にフォーカスしながら「無死一塁でサインが出なかった。じゃあやっぱり“ここで引っ張った方が良いのかな”とか考えるじゃないですか。でも（ベンチが）“普通に打っても良い”って言うんだから、サインに対して選手たちが開き直ってしっかりプレーができるようになっているのかな」と昨季からの成長ぶりを感じ取った。

　この直後は昨季首位打者の松本がセーフティ気味に犠打を決め、清宮の適時打を呼び込むなど作戦がハマりにハマっての勝利。進化した新庄野球で後半戦の台風の目となるか、勢いに乗る日本ハムから目が離せない。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』