今季は69回2/3を投げて与四球はわずかに「5つ」
DeNAは24日、本拠地で阪神に2-0で快勝。首位攻防戦は2連勝で早々とカード勝ち越しを決め、首位・阪神に0.5ゲーム差まで接近している。
この日は先発・東克樹が出だしから危なげない投球を展開。ピンチらしいピンチは先頭から連打を浴びた2回表くらいで、ここも外野フライ2つと内野ゴロで冷静に切り抜けた。
8回を投げ終えた時点で球数は100球を超えたが、2-0で迎えた9回表も続投。先頭の中野拓夢はアンラッキーな内野安打で出塁を許したものの、3番の渡邉諒を遊ゴロで注文通りの併殺に仕留め、最後は大山悠輔も中飛でゲームセット。9回・116球の熱投でスコアボードに9つのゼロを並べてみせた。
24日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した平松政次氏も、チームトップ7勝目を挙げた東について「今年は本当に調子が良い。コントロールは良いし、ボールにも力がある。特に左打者はなかなか打てないと思う」と手放しで絶賛する。
平松氏も挙げた「コントロール」という点で言うと、今季はここまで69回2/3を投げて与四球はわずかに5つだけ。「四球がないと、攻撃側は安打を打っていくしかないわけですから。四球が少ないということは安定感につながる」と付け加え、無駄な走者を出さないところが今季の好調ぶりを支えていると分析した。
首位攻防第1ラウンドはエース・今永昇太の完投勝利、そしてこの日は東が完封と2連勝の中で登板した投手は2人だけ。これ以上ない形で首位浮上がかかる第3戦へと臨むことができる。
平松氏は25日の試合で先発するトレバー・バウアーについても「東と同じで四球が少ないんですよ。どんどん内容も良くなっています」と紹介。
そのうえで、「今年のDeNAはもちろん打線も活発ですが、投手力が良い。そういったところで現在の位置にいるわけですが、これからもどんどん調子が上がってくるんじゃないですかね」と続け、今後も安定した戦いが続けられるのではと予測した。
交流戦初優勝の勢いに乗り、一気の奪首となるか。25日の第3戦からも目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』