DeNA・東克樹投手

○ DeNA 2 - 0 阪神 ●
(24日・横浜)

 DeNA・東克樹投手が24日の阪神戦(横浜)に先発し、5安打完封で今季7勝目をマーク。首位・阪神に完封勝利を収め、ゲーム差を0.5に縮めた。

 最後の打者・大山を中飛に打ち取ると、東はマウンドに駆け寄った捕手・山本と抱き合った。「初回からしっかりと低めに制球できていた。僕にとって、この1勝は大きな1勝」。この日最速となる149キロの直球と、チェンジアップやツーシームなど多彩な変化球のコンビネーションが冴え、三塁を踏ませない快投を披露。「(山本)祐大の力がすごく大きいと思う。堂々とリードするようになってくれているので、頼りになる。今日のヒーローは祐大だと思います」と女房役に感謝した。

 のしかかる重圧、プレッシャーを事もなげに跳ね除けた。前日23日はエース左腕・今永昇太投手が交流戦明け、首位・阪神との大事な初戦で完投勝利。これでチームは昨年6月28日から継続中の横浜スタジアムでの阪神戦の連勝を11に伸ばし、本拠地での球団同一カード連勝記録を更新した。また、ここまでデーゲーム試合は未だ負けなし。平常心を保つよう、自らに言い聞かせていたが、SNSでそうした数々の好データの情報を目にしてしまったことで「僕にかかるプレッシャーが大きくなった。昨日の夜からずっと緊張して、なかなか寝付けず本日を迎えました」。それでも堂々たるピッチングで、今季2度目の完封を無四球で飾り「ホッとしています。しっかりと自分の投球、完封できたことは自信につながる」と安堵の笑みをこぼした。
 
 もう一つ、絶対に負けられない理由があった。1学年下の阪神先発・伊藤将司投手は17年の大学日本代表でチームメート。「将司はいいピッチャーなので、ロースコアのゲームになるとは思っていた。負けたくないなと、絶対に勝とうという気持ちがあった」。その言葉通り、投手戦を制してチームトップの7勝目をマーク。「僕自身にとって、今日の1勝は大きい」と胸を張った。

 指揮官も「本当に素晴らしかったですね。低めに丁寧にボールを集めて、祐大とうまく攻めていたと思います。先発が2試合完投してくれたのでいい流れを持ってきてくれています」と賛辞を惜しまなかった。これでハマスタでの阪神戦は12連勝とし、首位・阪神と0.5ゲーム差に迫った。「チーム自体がいい流れなので、僕はそれに乗っていくだけ」と背番号11。登板数を重ねるたび、その背中は頼もしさを増すばかりだ。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)

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