2023.06.25 14:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 5 | 終了 | 3 | 阪神タイガース |
横浜 |
○ DeNA 5 - 3 阪神 ●
(25日・横浜)
DeNAは首位攻防戦で3連勝を飾り、5月12日以来、約1ヶ月半ぶりに単独首位へと躍り出た。先発した新助っ人右腕、トレバー・バウアー投手は7回途中3失点の力投で5勝目を挙げた。
勝てば首位に立つ重要な一戦で、力を出し切った。首位攻防3連戦の第1ラウンドはエース左腕・今永が126球完投、前日24日は東が完封勝利を収めており、「今日はノーヒットノーランでもしないといけないんじゃないかと」とプレッシャーを感じていた。それでも堂々たるピッチングで来日最多の114球を投げ抜き、5勝目をマーク。勝利のバトンをつなぎ、チームの首位浮上に大きく貢献した。
来日初登板から7試合連続被弾、計11本塁打を浴びていたバウアーだが、この日は阪神の強力打線を被本塁打0に封じた。それでも「この2日間、先発投手が本当に素晴らしいピッチングをしていたのでそれに続きたかった。(捕手の)伊藤選手に完投をプレゼントしたかったんですけど、少し足りませんでした」と来日初となるイニング途中での降板を反省。悔しさをにじませたが、「その中でもチームメートが助けてくれて、なんとか試合を作ることができた」とチーム全員で掴み取った1勝を噛み締めた。
阪神を相手に、どうしても勝ちたい理由があった。オールスターのファン投票最終中間発表が19日に行われ、バウアーは先発投手部門3位。1位の阪神・村上頌樹投手とは約8万票の差が開いたこともあり、「なかなか阪神の選手にファン投票で勝つことは難しいと感じたので、グラウンド上では阪神に勝ちたい」と登板前日の囲み取材で力強く宣言。その言葉通り、まさに有言実行の活躍で虎狩りに成功した。
本調子ではない中でも、一流の投球をのぞかせた。3回まで毎回走者を背負うなど立ち上がりから苦しい展開が続いていたが、勝負どころと踏んでギアを入れると、150キロ台後半の速球を連発。「なかなかタフな試合だったと思いますし、(3者凡退に仕留めた)6回くらいしか悔いのないイニングはなかったんですけど。試合を作ってチームが勝てたことは良かった」と背番号96。三浦大輔監督も「真っすぐもうまく使い分けて、緩急を使いながら投げていました。ピッチングの幅をしっかり持っている投手」とその実力を十分に認めた。
チームは昨年6月28日から継続中の横浜スタジアムでの阪神戦の連勝を13に伸ばし、本拠地での球団同一カード連勝記録を更新。リーグ優勝、日本一に輝いた1998年以来、25年ぶりに貯金12とした。6月は負けなしで自身4連勝中のバウアーは試合後のお立ち台で「ハッシュタグ、ヨコハマユウショウ!」と大絶叫。頼れるサイ・ヤング賞右腕は今後も勝ち星を積み重ね、25年ぶりの「横浜優勝」を具現化してみせる。
取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
(25日・横浜)
DeNAは首位攻防戦で3連勝を飾り、5月12日以来、約1ヶ月半ぶりに単独首位へと躍り出た。先発した新助っ人右腕、トレバー・バウアー投手は7回途中3失点の力投で5勝目を挙げた。
勝てば首位に立つ重要な一戦で、力を出し切った。首位攻防3連戦の第1ラウンドはエース左腕・今永が126球完投、前日24日は東が完封勝利を収めており、「今日はノーヒットノーランでもしないといけないんじゃないかと」とプレッシャーを感じていた。それでも堂々たるピッチングで来日最多の114球を投げ抜き、5勝目をマーク。勝利のバトンをつなぎ、チームの首位浮上に大きく貢献した。
来日初登板から7試合連続被弾、計11本塁打を浴びていたバウアーだが、この日は阪神の強力打線を被本塁打0に封じた。それでも「この2日間、先発投手が本当に素晴らしいピッチングをしていたのでそれに続きたかった。(捕手の)伊藤選手に完投をプレゼントしたかったんですけど、少し足りませんでした」と来日初となるイニング途中での降板を反省。悔しさをにじませたが、「その中でもチームメートが助けてくれて、なんとか試合を作ることができた」とチーム全員で掴み取った1勝を噛み締めた。
阪神を相手に、どうしても勝ちたい理由があった。オールスターのファン投票最終中間発表が19日に行われ、バウアーは先発投手部門3位。1位の阪神・村上頌樹投手とは約8万票の差が開いたこともあり、「なかなか阪神の選手にファン投票で勝つことは難しいと感じたので、グラウンド上では阪神に勝ちたい」と登板前日の囲み取材で力強く宣言。その言葉通り、まさに有言実行の活躍で虎狩りに成功した。
本調子ではない中でも、一流の投球をのぞかせた。3回まで毎回走者を背負うなど立ち上がりから苦しい展開が続いていたが、勝負どころと踏んでギアを入れると、150キロ台後半の速球を連発。「なかなかタフな試合だったと思いますし、(3者凡退に仕留めた)6回くらいしか悔いのないイニングはなかったんですけど。試合を作ってチームが勝てたことは良かった」と背番号96。三浦大輔監督も「真っすぐもうまく使い分けて、緩急を使いながら投げていました。ピッチングの幅をしっかり持っている投手」とその実力を十分に認めた。
チームは昨年6月28日から継続中の横浜スタジアムでの阪神戦の連勝を13に伸ばし、本拠地での球団同一カード連勝記録を更新。リーグ優勝、日本一に輝いた1998年以来、25年ぶりに貯金12とした。6月は負けなしで自身4連勝中のバウアーは試合後のお立ち台で「ハッシュタグ、ヨコハマユウショウ!」と大絶叫。頼れるサイ・ヤング賞右腕は今後も勝ち星を積み重ね、25年ぶりの「横浜優勝」を具現化してみせる。
取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)