「苦しんでいる状況なので、いろいろな手段を使った」
ヤクルトは6日、敵地でのDeNA戦に2-3で敗れて連勝が4でストップ。DeNA先発トレバー・バウアーの気迫の投球の前に打線が2得点に封じ込まれた。
この日はプロ初先発となった丸山翔大がピンチを作りながらも2回を無失点に抑えると、味方が先制点を挙げた直後の3回からは石川雅規にスイッチ。
球界最年長・43歳の大ベテランは2回を無失点で抑えるも、5回裏に味方の守備のミスも重なって一挙3失点(自責は0)。逆転を許してしまった。
今季5敗目がついた石川について、6日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた野村弘樹氏は「本来ならば先発なのですが、3回から(ゲームに)入ってきましたよね」とこの起用法を解説陣に問うと、谷沢健一氏は「ひょっとしたらベンチは石川に勝ち星を取らせてやろうという思惑があったのかなと。そういう親心があったのかもしれない」と通算185勝を挙げているベテランの“リリーフ登板”について言及する。
しかし、同じく番組に出演した笘篠賢治氏は「私は髙津監督が個人の成績のために、勝ち星を付けさせるために2番手で起用したということではないと思う」と見解を述べながら、「髙津監督も私も現役時代に野村克也監督の下でプレーしましたが、右ピッチャーを出して、相手には対右投手の打線を組ませておいて、早い段階で左ピッチャーに代えるとかはやっていたこともあるんですよ」とかつての名将の名前を挙げながらこの試合を解説。
自身の現役時代の経験も踏まえ、「髙津監督にはそういったアイディアもあったのかもしれない。今は苦しんでいる状況なので、いろいろな手段を使って行こうという」と続け、“野村の教え”を実践したのではないかと推測した。
MCの野村氏は「ここはベンチや監督にしか分からないところですが」と総括。
指揮官の口から明かされない限り真相は分からないが、次戦以降のヤクルトの投手起用に注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』