ロッテ・横山陸人がこの夏、マリーンズファンを熱くさせる予感だ。
6日の西武戦、6-6の9回にマウンドに上がった横山は先頭のマキノンをオールストレートで1ボール2ストライクからの4球目、153キロのストレートで空振り三振。続く岸潤一郎は一転して、オール変化球で一飛に仕留めると、最後は高木渉をシンカーで3球三振。1回を無失点に抑えた横山は、プロ初ホールドをマークした。
4月19日のヤクルト二軍戦から13試合連続無失点に抑え、6月4日に一軍再登録されると、ファームの時と同じように150キロを超える力強いストレートで一軍の打者を抑え込んでいる。
「実際(に一軍で)投げて、真っ直ぐをしっかり捉えられたなというのは少ないので、そこはすごい自分では良かったところだと思います」。
ストレートが強くなった理由について、「特にはこれっていうのはないんですけど、去年の12月にジムに行っている時にストレートの強さを求めるために色々トレーニングをしていて、1月、2月と継続してやってきて、結果が出たのがたまたま4月とか5月くらいだったかなと思います」と明かした。
筆者自身、横山のストレートを強烈に感じたのは4月23日の日本ハム二軍戦。2-3の7回無死満塁で登板すると、阪口樂を153キロのストレートで空振り三振、続く宇佐見真吾(現中日)も153キロのストレートで空振り三振、最後は郡拓也をストレートで遊直、この登板を境に、ストレートが強くなった印象だ。
本人にそのことを伝えると、「それより前から少しある程度自信を持って投げられていたんですけど、結果として出たのが自分の中では自信になった。あそこはひとつキーポイントというか、大事な場面だったのかなと思います」と振り返る。
大事な場面でいえば、初ホールドを挙げた6日の西武戦もそうだが、昇格直後の6月5日の阪神戦は7-7の12回、6月15日の中日戦では1-1の12回、1点を許せばサヨナラ負けという局面で登板し、しっかりと0に締めた。
「両方とも緊張しましたし、1点取られたら負けという場面で投げさせてもらえるのはありがたいですし、そういう緊張はしていたんですけど、ここで結果を出したら一ついい経験になるぞという感じで、僕は投げていました」。
ストレートだけでなく、シンカーでも空振りが取れている。6日の西武戦でも高木に対して、3球全てシンカーで三振を奪った。
「1回ファームに落ちた時にシンカーの精度が良くないというところで、色々アナリストの方だったり、コーチの方だったりに話を聞いて自分の理想とする変化ではないですけど、そういうのにだいぶ近づいてきているのかなと思います」。
奪三振数(15)もイニング(14回)を上回る。「真っ直ぐの強さももちろんですけど、変化球を意識させられていることによって、真っ直ぐの空振りも増えますし、その逆も真っ直ぐを意識させられることで変化球も空振りが取れると思うので、そういうところも繋がっているのかなと思います」。
再昇格後は11試合・11イニングを投げて、自責点は2。11試合中10試合で無失点に抑えている。「まずはしっかり試合で結果を出して、とにかく0で抑えるというところで、少しでもチームに貢献ができればいいかなと思います」。サイドから投げる150キロを超えるストレートはかなりの魅力。とにかく今は“0”に抑え、一軍で自分の居場所を確立していきたい。
取材・文=岩下雄太
6日の西武戦、6-6の9回にマウンドに上がった横山は先頭のマキノンをオールストレートで1ボール2ストライクからの4球目、153キロのストレートで空振り三振。続く岸潤一郎は一転して、オール変化球で一飛に仕留めると、最後は高木渉をシンカーで3球三振。1回を無失点に抑えた横山は、プロ初ホールドをマークした。
4月19日のヤクルト二軍戦から13試合連続無失点に抑え、6月4日に一軍再登録されると、ファームの時と同じように150キロを超える力強いストレートで一軍の打者を抑え込んでいる。
「実際(に一軍で)投げて、真っ直ぐをしっかり捉えられたなというのは少ないので、そこはすごい自分では良かったところだと思います」。
ストレートが強くなった理由について、「特にはこれっていうのはないんですけど、去年の12月にジムに行っている時にストレートの強さを求めるために色々トレーニングをしていて、1月、2月と継続してやってきて、結果が出たのがたまたま4月とか5月くらいだったかなと思います」と明かした。
筆者自身、横山のストレートを強烈に感じたのは4月23日の日本ハム二軍戦。2-3の7回無死満塁で登板すると、阪口樂を153キロのストレートで空振り三振、続く宇佐見真吾(現中日)も153キロのストレートで空振り三振、最後は郡拓也をストレートで遊直、この登板を境に、ストレートが強くなった印象だ。
本人にそのことを伝えると、「それより前から少しある程度自信を持って投げられていたんですけど、結果として出たのが自分の中では自信になった。あそこはひとつキーポイントというか、大事な場面だったのかなと思います」と振り返る。
大事な場面でいえば、初ホールドを挙げた6日の西武戦もそうだが、昇格直後の6月5日の阪神戦は7-7の12回、6月15日の中日戦では1-1の12回、1点を許せばサヨナラ負けという局面で登板し、しっかりと0に締めた。
「両方とも緊張しましたし、1点取られたら負けという場面で投げさせてもらえるのはありがたいですし、そういう緊張はしていたんですけど、ここで結果を出したら一ついい経験になるぞという感じで、僕は投げていました」。
ストレートだけでなく、シンカーでも空振りが取れている。6日の西武戦でも高木に対して、3球全てシンカーで三振を奪った。
「1回ファームに落ちた時にシンカーの精度が良くないというところで、色々アナリストの方だったり、コーチの方だったりに話を聞いて自分の理想とする変化ではないですけど、そういうのにだいぶ近づいてきているのかなと思います」。
奪三振数(15)もイニング(14回)を上回る。「真っ直ぐの強さももちろんですけど、変化球を意識させられていることによって、真っ直ぐの空振りも増えますし、その逆も真っ直ぐを意識させられることで変化球も空振りが取れると思うので、そういうところも繋がっているのかなと思います」。
再昇格後は11試合・11イニングを投げて、自責点は2。11試合中10試合で無失点に抑えている。「まずはしっかり試合で結果を出して、とにかく0で抑えるというところで、少しでもチームに貢献ができればいいかなと思います」。サイドから投げる150キロを超えるストレートはかなりの魅力。とにかく今は“0”に抑え、一軍で自分の居場所を確立していきたい。
取材・文=岩下雄太