ニュース 2023.07.07. 22:00

DeNA・今永昇太も吠えた!7者連続三振含む自己最多15奪三振で6勝目「チームが勝ててよかった」

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DeNA・今永昇太 (C)Kyodo News
2023.07.07 18:00
読売ジャイアンツ 1 終了 2 横浜DeNAベイスターズ
東京ドーム
○ DeNA 2 - 1  巨人 ● 
(7日・東京ドーム)

 DeNA・今永昇太投手が7日の巨人戦(東京ドーム)に先発し、7回1失点の快投を披露。自己最多となる15三振を奪い、6勝目をマークした。

 バットが空を切ると、ポーカーフェイスを貫いてきた今永は力強くグラブを叩き、この日一番の雄たけびを上げた。1点リードの7回。連打を浴び、吉川の犠打で一死二・三塁のピンチを招くも、動じることなくある狙いを定めた。「前に飛ぶと何かが起こってしまうので、何も起こさせないようにしたいなと思っていました」。まずは代打・長野を強気の内角攻めで追い込み、カウント2-2から最後は外角低め151キロ直球で空振り三振。続く代打・岸田に対してはオール直球勝負を選択し、4球目の外角高め151キロ直球で空振り三振。「最後の2つだけ狙いに行って取れたので、自分によくやったと言ってあげてもいいと思います」。自身最多となる15個目の三振を奪うと、頭脳派で冷静沈着な左腕が珍しく何度も吠え、感情を爆発させた。

 今季初となる巨人戦でのマウンドは、WBCでチームメートとして共に汗を流した巨人・戸郷との投げ合いとなった。試合が動いたのは2回、同じく侍ジャパンの同僚・岡本和に左中間へソロを被弾。先取点を献上するも、2回2死からイニングを跨いで圧巻の7者連続三振。自己最多となる毎回の15三振を奪い、球団タイ記録に並んだ。セ・リーグ記録の16奪三振には、あと一つと届かなかったが、3回以降は要所を締めて相手打線に得点を与えず。エース対決を制し、6勝目を挙げた今永は「皆様もご覧の通り、僕なんかよりも8回、9回を投げるピッチャーのほうが、本当にしんどい思いをして投げている。野手も緊迫した場面で守ってくれていますし、本当に勝ちがついて、チームが勝ててよかった」とチームメートに感謝。また、「戸郷選手も、ものすごくいいピッチングをしていましたし、戸郷選手に引っ張られるように自分もいい投球ができた。戸郷選手にも感謝したいです」と相手エースへのリスペクトも忘れなかった。

 チームは2連勝を飾り、首位・阪神に1ゲーム差と迫った。三浦大輔監督は「先制されましたけど、そのあとの打席でもきっちりとやり返した」とエース左腕の投球をたたえた。普段は冷静な今永が、この日は闘志全開のピッチングを披露。これには指揮官も「気持ちの入った投球をしてくれました。昨日のバウアーが乗り移ったような感じで。本人も意識していたかもしれないですけど、チームに見せる姿勢をマウンド上で示してくれました。本当に魂のこもった投球だったと思います」。前日6日、中4日で2失点完投勝利を挙げたバウアーの気迫を引き継ぐ投球に賛辞を惜しまなかった。

文・灰原万由(はいばら・まゆ)

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