ロッテ・種市篤暉[撮影=岩下雄太]

 「スライダーはよくなってきました。ゲームでもカウントでもフォークを意識しているバッターにスライダーを投げていたりしています」。

 ロッテの種市篤暉は、スライダーに一定の手応えを掴んでいる。7月9日の日本ハム戦でも、カウント球にスライダーを投げたり、追い込んでからは1-2の6回一死二塁でマルティネスに135キロのスライダーで見逃し三振、1-2の7回一死一塁の場面では江越大賀を135キロ縦のスライダーで空振り三振、続く五十幡亮汰もインコースの135キロ縦のスライダーで空振り三振を奪った。7月6日の取材時点で追い込んでからは「縦スラしか投げていないです」と話していた縦に落ちるスライダーが、6回以降威力を誇った。

 “スライダー”が良くなってきたと話す種市だが、春先はスライダーで悩んでいた。「スライダーは今シーズン、去年もずっと良くないので、今試行錯誤しています。データを見ながら、ブルペンもちゃんとトラックマン使って、握り一つ一つ確認しながら。結局は、打ち取れればいいんじゃないかなと思います」。(4月15日取材)

 3月25日の中日とのオープン戦では、「あれは握りを変えていますけど、コントロールできていなかった。ただ単純に握りを変えただけです」と、0-0の初回無死走者なしで福元悠真に0ボール2ストライクからの3球目、0-0の初回二死走者なしで細川成也に1ボールからの2球目など、この日は横に曲がるスライダーではなく、カーブのような軌道のスライダーを多く投げていた。

 また、種市は4月15日の取材で、「スライダーでカウントを取れないと長いイニングを投げられないというのはわかっている。そこが一番かなと思います。スライダーで三振が取れたら一番良いんですけど、決め球に使うほど、キレも変化球もないので、もうちょっと考えないと。2019年のスライダーが一番よかったんですけど、それよりもいいボールを投げられたらいいなと思っています」と試行錯誤。

 4月27日に行った取材でも「また握りを変えようかなと思っています。意識も変えますけど、悪いことを続けていると意味がないなと思うので。ずっとスライダーが悪いですけど、どんどん変えていく気持ちで投げていけたらいいなと思います」とし、無失点も5回・103球で降板した4月23日のソフトバンク戦の投球に「ストレートが安定しないと球数が多くなりますし、その中でスライダーとかを操れていたらもっと楽なピッチングができたんじゃないかなと思います」と反省していた。

 5月9日の西武戦では1-0の初回二死走者なしで外崎修汰を空振り三振に仕留めた縦スライダーは良い落ちを見せ、5月16日のオリックス戦でも1-1の5回無死走者なしで頓宮裕真を134キロ縦スライダーで空振り三振を奪ったが、5月23日の取材で種市は「スライダーは今日も練習しましたけど、課題はいっぱいありますね」と、納得がいっていなかった。「自分の曲がり幅が小さいので、もうちょっとスライダーのスピードを上げたいなと思って練習しています」。

 試行錯誤していたスライダーだが、5月27日のソフトバンク戦では、0-0の2回無死一塁で栗原陵矢をスライダーで空振り三振、0-0の2回一死一塁で牧原大成を縦スライダーで空振り三振、1-0の3回先頭の川瀬晃をスライダーで二ゴロ、1-0の3回二死一、三塁で近藤健介をスライダーで左飛に仕留めるなど、試合序盤決め球にスライダーを多く使っていた。

 交流戦明けの登板以降は3試合で27個の三振を奪っているが、ストレート14奪三振、スライダー(縦スライダーを含む)8奪三振、フォーク5奪三振と、数字を見てもわかるようにスライダーでの奪三振が増えた。

 振り返れば、4月27日の取材で種市は「やっぱり理想はやっぱり3球種全部扱えるのが一番良いと思います」と話していた。現状に満足することなく、常に進化を続ける背番号16。スライダーが良くなったことで、投球のバリエーションが増えた。そこに練習中のツーシームも右の強打者に積極的に使えるようになれば、この夏、もう一段階レベルの上がった“種市篤暉”の投球が見られるはずだ。

【交流戦前までの奪三振】
奪三振数:74
ストレート:28
フォーク:35
スライダー:11(※縦スライダー含む)

【交流戦明けの奪三振】
奪三振数:27
ストレート:14
フォーク:5
スライダー:8(※縦スライダー含む)
※種市の奪三振球種は筆者調べ

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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