2023.07.11 18:00 | ||||
読売ジャイアンツ | 4 | 終了 | 0 | 広島東洋カープ |
東京ドーム |
「追い込まれてからコンパクトに振り抜いた」
巨人は11日、本拠地での広島戦に4-0で勝利。今季好調の床田寛樹に3本の本塁打を浴びせる一発攻勢の展開で主導権を得ると、先発の山﨑伊織が7回途中無失点の快投を見せるなど投打がかみ合い3位広島とのゲーム差を「0.5」にまで縮めた。
両チーム無得点で迎えた序盤2回の攻撃だった。「6番・一塁」でスタメン出場していた中田翔が先頭で打席に立つと、2ボール2ストライクから床田がインコースに投じた146キロの速球を力強く振り抜き今季第11号本塁打を放つ。
通算300号に王手をかけると同時に、プロ野球史上11人目の“200人斬り”を達成した中田の号砲で勢いづいた巨人はその後も秋広優人、丸佳浩からそれぞれ本塁打が飛び出すなど小刻みな加点で広島を突き放し、今季8度目の完封勝ちを収めた。
2試合ぶりの一発で難敵攻略の突破口を開いた中田に対し、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』にて番組MCを務めた谷繁元信氏は「最近は右方向に打とうとしていたけど、この打席は引っ張りに行っていましたね」と本塁打の場面を振り返りながら解説。
続けて同球団OBの“平成の大エース”斎藤雅樹氏も「甘い球ですけど、追い込まれてからコンパクトにガッと振り抜いていましたね」と語り、自分で勝負を決めに行った中田の胆力を称えた。
同じく出演した笘篠賢治は中田のスイングについて「キレが戻ってきている。今の打ち方を見ても、若干右方向にイメージを持ちながら、インサイドのボールに軸足を回転させて対応している」と分析し、「右バッターとして最高の打ち方ですよね」と手放しで絶賛した。
中田の成績はここまで打率.271に11本塁打、23打点をマークしている。秋広優人、岡本和真、大城卓三の若手強力クリーンナップを支える兄貴肌にまだまだ衰える気配は漂っていないようだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』