「与えられたところでちゃんと仕事ができるように準備するだけですね」。
ロッテの石川慎吾は、オールスターゲーム期間中のZOZOマリンスタジアムでの練習後の取材でこのように話してくれたが、まさに言葉通りの働きを見せている。
26日の西武戦では1-4の7回一死二、三塁の場面で代打で登場し、「いつも後ろに繋ぐだけ!バットに当てれば何かが起こる!その気持ちで打席に入ってます!」と、水上由伸が2ボール2ストライクから投じた6球目の132キロのスライダーをセンター前に適時打を放った。
石川は7月3日に小沼健太とのトレードでロッテに加入すると、翌4日の入団会見で「チャンスをいただいた。しっかりここで男として期待に応えたいという想い。なんとか皆様の期待に応えられるように精一杯、頑張ります」と決意し、早速同日に一軍昇格を果たす。
巨人時代に本拠地にしていた東京ドームで行われた6日の西武戦、6-6の8回二死走者なしの場面で、茶谷健太の代打で登場し、移籍後初出場。石川慎吾の名前がコールされるとスタンドから大歓声が送られ、その期待に応えるようにセンター前に移籍後初安打を放った。
8日の日本ハム戦では、2-2の7回二死一、三塁の場面で、この日本塁打と適時打を放っていた角中勝也の代打で出場。宮西尚生が2ボール1ストライクから投じた4球目の142キロストレートをセンター前に弾き返す決勝の適時打。翌9日の日本ハム戦では『7番・右翼』で移籍後初スタメン出場し安打を放ち、『7番・左翼』で出場した15日の楽天戦では移籍後初のマルチ安打をマークした。
さらに16日の楽天戦では、5-7の9回二死走者なしから代打で出場し、守護神・松井裕樹の3ボール2ストライクからのアウトコースストレートを逆らわずにライト前に安打を放った。翌17日の楽天戦では移籍後初の猛打賞と、スタメン、代打に関わらずバットで抜群の存在感を放つ。
数字を見ても、ロッテ移籍後、ここまで打率は驚異の.522(23-12)、左投手の打率は.563(16-9)、代打での打率は.800(5-4)、2打点と打ちまくっている。得点圏打率も.600(5-3)と勝負強い。好調の要因について訊くと、「要因ですか…」と少し考えた後、「特にないですね」と話したが、移籍後初出場・初打席となった東京ドームでの西武戦で、安打が出たのは大きかったようだ。
マリーンズに加入してから1カ月も経っていないが、すでにスタメン、代打で欠かせない存在になりつつある。マリーンズの雰囲気について石川は、「僕がチームの雰囲気を語るほど、このチームに慣れていないのであれですけど、やりやすい環境でやらせてもらっているのは確かです」とのこと。ロッテは交流戦からチーム状態がやや下降気味だったが、7月は11勝6敗と大きく勝ち越す。その要因のひとつに、石川が加わったことも間違いなく関係しているだろう。優勝争いが激化する後半戦、チームに勢いをもたらす、そしてチームの勝利に繋がる一打を1本でも多く放ち、そのバットでもっともっとマリーンズファンを熱くさせて欲しいところだ。
取材・文=岩下雄太
ロッテの石川慎吾は、オールスターゲーム期間中のZOZOマリンスタジアムでの練習後の取材でこのように話してくれたが、まさに言葉通りの働きを見せている。
26日の西武戦では1-4の7回一死二、三塁の場面で代打で登場し、「いつも後ろに繋ぐだけ!バットに当てれば何かが起こる!その気持ちで打席に入ってます!」と、水上由伸が2ボール2ストライクから投じた6球目の132キロのスライダーをセンター前に適時打を放った。
打率は驚異の.522
巨人時代に本拠地にしていた東京ドームで行われた6日の西武戦、6-6の8回二死走者なしの場面で、茶谷健太の代打で登場し、移籍後初出場。石川慎吾の名前がコールされるとスタンドから大歓声が送られ、その期待に応えるようにセンター前に移籍後初安打を放った。
8日の日本ハム戦では、2-2の7回二死一、三塁の場面で、この日本塁打と適時打を放っていた角中勝也の代打で出場。宮西尚生が2ボール1ストライクから投じた4球目の142キロストレートをセンター前に弾き返す決勝の適時打。翌9日の日本ハム戦では『7番・右翼』で移籍後初スタメン出場し安打を放ち、『7番・左翼』で出場した15日の楽天戦では移籍後初のマルチ安打をマークした。
さらに16日の楽天戦では、5-7の9回二死走者なしから代打で出場し、守護神・松井裕樹の3ボール2ストライクからのアウトコースストレートを逆らわずにライト前に安打を放った。翌17日の楽天戦では移籍後初の猛打賞と、スタメン、代打に関わらずバットで抜群の存在感を放つ。
数字を見ても、ロッテ移籍後、ここまで打率は驚異の.522(23-12)、左投手の打率は.563(16-9)、代打での打率は.800(5-4)、2打点と打ちまくっている。得点圏打率も.600(5-3)と勝負強い。好調の要因について訊くと、「要因ですか…」と少し考えた後、「特にないですね」と話したが、移籍後初出場・初打席となった東京ドームでの西武戦で、安打が出たのは大きかったようだ。
マリーンズに加入してから1カ月も経っていないが、すでにスタメン、代打で欠かせない存在になりつつある。マリーンズの雰囲気について石川は、「僕がチームの雰囲気を語るほど、このチームに慣れていないのであれですけど、やりやすい環境でやらせてもらっているのは確かです」とのこと。ロッテは交流戦からチーム状態がやや下降気味だったが、7月は11勝6敗と大きく勝ち越す。その要因のひとつに、石川が加わったことも間違いなく関係しているだろう。優勝争いが激化する後半戦、チームに勢いをもたらす、そしてチームの勝利に繋がる一打を1本でも多く放ち、そのバットでもっともっとマリーンズファンを熱くさせて欲しいところだ。
取材・文=岩下雄太