リーグ最速の2ケタ・10勝到達
巨人は3日、本拠地でのヤクルト戦に2-1で勝利。カード勝ち越しを決めるとともに、3位・DeNAにゲーム差なしと迫った。
この日は先発・戸郷翔征が150キロ超えのストレートを軸にヤクルト打線を翻弄。2回に岡本和真のソロでもらった1点の援護を守ると、5回にホセ・オスナの適時打で同点に追いつかれたものの、8回に岡本がこの日2本目の本塁打を放って勝ち越し点を受け取った。
すると右腕は球数が120球を超えた状態で1点リードの9回も志願の続投。今季最多となる149球の熱投で投げ抜き、リーグ一番乗りで10勝目に到達した。
3日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた野村弘樹氏は投のヒーロー・戸郷について「149球で完投。それも2-1での完投は価値がある。もちろんエースの菅野(智之)もいますけど、完全にエースになりました」と23歳の成長ぶりを絶賛。
同じく番組に出演したレジェンド投手・平松政次氏も「コースを丹念にではなく、真ん中辺りのストライクゾーンにドンドン投げていく。とにかく甘いところでも構わず投げるじゃない。これが良さ」と若さと勢いで押しまくるスタイルがセールスポイントだと分析した。
また、戸郷を援護した打のヒーローの岡本については、笘篠賢治氏が「すごいバッティング」と驚き。「ホームラン王争いをしている村上宗隆の前での活躍。しかも試合を決定づけるホームランで、相手にダメージを残すような一発になった」と“これぞ4番”の働きを高く評価。
最後に野村氏は「エースと4番で勝った試合ですから。大きい勝ち方だと思いますね」と締め、これからの巨人の加速に期待を寄せた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』