「経験の差が出た一戦」
阪神は4日、敵地でのDeNA戦に2-5で逆転勝ち。この試合前まで13連敗中と“鬼門”としていた横浜スタジアムで久しぶりの白星を挙げた。
村上頌樹と東克樹の投げ合いは4回に坂本誠志郎の適時打で阪神が先手を奪うも、村上は無失点で迎えた6回裏二死から宮﨑敏郎に安打を浴びると、続く牧秀悟に痛恨の被弾。18号2ランで試合をひっくり返されてしまった。
それでも打線は8回に森下翔太の内野安打を足掛かりにシェルドン・ノイジーの適時打で追いつくと、7番・坂本誠志郎から木浪聖也、代打の糸原健斗も安打で続き、この回5安打集中で一挙4得点。試合をひっくり返した。
攻守に集中したプレーが目立った阪神に対し、DeNAは4つのエラーだけでなく、記録に残らないミスや、攻撃面でもエンドランを失敗するなどちぐはぐなプレーが目についた。
対照的だった両軍の戦いについて、4日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた高木豊氏は「球際の強さや、走塁にしても質の違いと言うか……。差を感じちゃったなと」とOBとして寂しげにコメント。
これには同じく番組に出演した大矢明彦氏も「経験の少なさがあったかなと。実戦の中での修羅場のくぐり方とか」とし、若い選手の未熟さが出てしまった点を強調した。
逆に言えば、「13連敗中」という重圧の中でも首位・阪神は硬くなることなく敵地でしっかりとやるべきことができていたということ。
厳しい局面を耐え、ワンチャンスをものにした勝利により、2位・広島との差は1.5と変わらずも、3位・DeNAとの差は7ゲームに拡大した。
このまま勝負の夏場を首位のまま駆け抜けることができるか、2勝1敗で勝ち越した前カードに続いて、このカードも良い形で一歩目を踏み出している。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』