エースの中5日投入実らず…
2位・広島との直接対決の大事な初戦。中5日でエースをマウンドに送り、必勝を期したDeNAだったが、結果は大敗……。横浜スタジアムを埋めたベイ党から大きなため息が漏れた。
先発の今永昇太は今季3戦1勝ながら対戦防御率0.44と圧倒していた広島打線に対し、初回から西川龍馬の2点適時打で先制を許すと、さらに堂林翔太に2ランを浴びてまさかの4失点。
2回以降は変化球主体の投球で三振の山を築くなど立ち直りの気配を見せたが、4回に再び堂林に被弾。5回に打席が巡ってきたところで代打を送られ、この日は5回・96球で被安打7、うち2本は本塁打で無四球8奪三振の5失点で3敗目を喫した。
打線も広島先発・九里亜蓮を捕らえることができず、7安打を放ちながらホームを踏めぬままシャットアウト負け。9回・128球の無四球完封を許し、0-5で敗れた。
試合後、三浦大輔監督は今永について「今日も良くなかったな」と渋い顔。「悪い中でもいろいろやっていましたけど、根本的に真っ直ぐを取り戻さないとと思います」と続け、エースの復権に期待した。
打線には「今日もこれだけ沢山のファンがいる中で、ホームで続けて完封負けですからね」とし、「展開的に初回の4点でランナー溜めて行くしかない中で、ちょっと苦しい展開でした」と言葉を絞り出した。
打率リーグトップの宮﨑敏郎が日曜日に抹消され、この日初回の第1打席で安打を放った梶原昂希も右足首を痛めて途中交代と厳しい流れが続いているが、「いるメンバーでやっていきます」と前を向いた指揮官。いまはその言葉を信じるしかない。
取材・文=萩原孝弘