役者が揃いはじめた巨人打線
巨人がヤクルト相手に大逆転勝ちを収め連敗を2で止めるとともに借金返済にも成功。勝率5割に戻し3位・DeNAとのゲーム差を0.5に縮めた。
巨人山﨑伊織とヤクルト小澤怜史の投げ合いで、5回まで巨人がわずか1点リードと締まった展開のゲームは、6回に大きく動いた。ヤクルト打線は長岡秀樹と山崎晃大朗のヒットで一死一・三塁のチャンスを作ると、2番に入った中村悠平が初球をセーフティスクイズで同点。村上宗隆は四球も絡み、二死満塁からドミンゴ・サンタナとホセ・オスナの助っ人コンビの連打で一挙に4点を挙げた。
しかし、巨人もその裏に大城卓三のタイムリーに相手の悪送球を絡めて1点差とし反撃開始。8回一死から丸佳浩がヤクルトの4番手・清水昇からライトにソロホームランで同点にすると、続くルイス・ブリンソンもレフトスタンドへ10号ソロを叩き込んで試合をひっくり返した。さらに満塁の場面で吉川尚輝がセンターオーバーの走者一掃タイムリーツーベースを放ちヤクルトの息の根を止めた。
22日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた谷繁元信氏は「巨人らしい一発攻勢と吉川のタイムリーでダメを押したゲーム」と総括しながら「まず勝ったことが一番ですよね、追いかけるチームですから」と4位の状況を踏まえてコメントした。
また「その中で不振だった丸に一発が出ましたね」とこの日解説者として出演した井端弘和に振ると「今年のホームランは劇的で、満塁ホームランとかがあったりとかで、乗っていけそうなところで怪我してしまうことがあったので、このまま行って欲しいなというところがあります」と怪我の再発がないようにと願いを込めた。
さらに「明日ですよね。こういう勝ち方した次にパッと負けることがあるんで、また明日勝てば乗っていけると思います」とこの勢いを継続することが大切と説くと、谷繁氏も「坂本も戻ってきて、丸も打ち始めるとね」と役者が揃いはじめた巨人打線に期待を寄せた。
CS圏内まであと一歩まで来た原ジャイアンツ。明日のゲームも何しろ結果がほしいところだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』