ニュース 2023.08.29. 05:00

“慶應のプリンス”丸田湊斗、大学日本代表相手に4打数無安打も「ありがたい経験をさせてもらった」

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侍ジャパン高校日本代表・丸田湊斗外野手(慶應)[写真=灰原万由]
【侍ジャパンU-18壮行試合】
○ 大学日本代表 8 - 0 高校日本代表 ●
(28日・東京ドーム)

 31日から台湾で開幕する「第31回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」に出場する高校日本代表は28日、大学日本代表との壮行試合を行い0-8で敗戦した。夏の甲子園でチームを107年ぶりの優勝に導いた慶應・丸田湊斗外野手は4打数無安打。快音こそ響かなかったが、陸の王者が誇るリードオフマンはU-18W杯を前に大きな収穫を得た。

 「3番・中堅」でスタメン出場。第1打席は青学大・下村を前に3球で空振り三振に倒れ、第2、3打席は内野ゴロ。9回一死で迎えた第4打席は150キロ越えの速球を2度ファウルにするも、最後は青学大・常廣が投げ込んだ139キロの高めフォークに手が出ず、見逃し三振を喫した。4打数無安打に終わり、「H」ランプをともすことはできなかったが、「やっぱり大学生はすごくレベルが高くて。今まで対戦したことのないピッチャーと対戦できて、ありがたい経験をさせてもらった。U-18の大会だけではなくて、自分もこれから大学野球をやると思うんですけど、そこでも生かすことが出来る経験になったと思う」とさらなる高みを見据えた。

  慣れない木製バットに試行錯誤している。 金属製から木製バットに変わり「低い打球を打つために、手首の返しを強くイメージした」とこの日はバッティングに微調整を加えたが「こねたり、ちょっと引っ張り方向にボテボテのゴロが多くなってしまった」。それでも、自身の反省を受けて「ゴロを打つというより、ライナーで素直に返すイメージに戻そうかなと。速い球をしっかりはじき返そうと思って急いでしまっている部分もあり、開きが早くなってしまっている。まだまだ大会まで練習もあるので、そこで修正していけたら」と自らの課題を明確にした。

 高校日本代表は1日のスペイン戦(天母野球場)でついに初陣を迎える。「今日打てなかったですけど、準備体操だと思って。大会では与えられた役割を全うしたい」と背番号26。“慶應のプリンス”は代表の舞台でも高い壁を乗り越え、今度はU-18を初の頂点へと導く。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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