アクーニャ

◆ アトランタ移転後の最高勝率も視野

 メジャーリーグは約1カ月後にレギュラーシーズンが終了。10月上旬にはポストシーズンに突入する。

 現地30日終了時点で、メジャー最高勝率をマークしているのはナ・リーグ東地区を独走中のアトランタ・ブレーブスだ。

 今季成績は87勝45敗(勝率.659)で、貯金の数は今季最多の42にのぼる。チームがアトランタに移転した1966年以降のシーズン最高勝率は1998年の.654(106勝56敗)なので、僅かにこれを上回る勢いだ。

 25年前のブレーブスといえば、グレグ・マダックスやトム・グラビン、ジョン・スモルツなど豪華先発陣がチームの象徴だった。

 その一方で、チッパー&アンドルーの“Wジョーンズ”やアンドレス・ガララーガなどが中軸を務めた打線も破壊力抜群だった。

◆ メジャー新記録の可能性も

 今季のブレーブスの総合力は、1998年のそれに勝るとも劣らない。

 先発陣は24歳の若きエース、スペンサー・ストライダーが開幕から三振の山を築き、すでに15勝をマーク。39歳のベテラン、チャーリー・モートンが14勝でこれに続く。

 抑えのライセル・イグレシアスは、前半戦こそ不調だったが、オールスター休みを境に本来の投球を取り戻し、7月20日から16試合連続で無失点を継続中だ。

 そして、今季のブレーブスの強さの源となっているのが打力である。

 ここまでの132試合で挙げた得点は770。1試合平均得点5.83は、もちろんメジャートップ。上位打線には首位打者と盗塁王を狙うロナルド・アクーニャや、本塁打と打点の二冠が視界に入るマット・オルソンが君臨し、期待通りの活躍を見せるマルセル・オズナやオースティン・ライリーなどが脇を固める。

 すでに20本塁打に到達している打者は7人を数え、下位打線であっても相手投手陣は気が抜けない。

 今季のチーム本塁打総数は250本。ブレーブス以外に200本塁打以上をマークしているのは、208本塁打のロサンゼルス・ドジャースだけという事実だけでもその突出度が分かるだろう。

 ブレーブスの各打者が今のペースで本塁打を重ねていけば、シーズン終了時には306.8本に達する計算だ。これは2019年ミネソタ・ツインズがマークしたメジャー記録の307本に近づく勢いである。

 新記録が生まれた4年前といえば、本塁打が乱れ飛んだ歴史的な「打高投低」だったが、今季はどちらかというと「投高打低」。

 そんなシーズンにもかかわらず、ツインズ超えを果たすことができるのか。優勝争いとともに、ブレーブスの本塁打記録にも注目が集まる。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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