優勝へ向けて心強い右腕の復調
阪神打線が序盤から爆発する理想的な展開となり8-2で中日に圧勝。優勝マジックを14まで減らした。
打線の大量援護を得て、西勇輝が本来のピッチングを披露した。持ち味のコーナーを丁寧に突き、中日打線を翻弄。3回に犠牲フライ、6回にホームランと細川成也に2打点を許したが、失点はこれのみとし、7回を被安打8の無失点投球で6月27日以来の今季6勝目を挙げた。
お立ち台に上がった西勇輝は「初回からチームが良いリズムで得点を取ってもらって、こういう展開が1番投げづらい状況なんですけど、ファンの方々が勝ったみたいな雰囲気で応援するので、本当に一人一人と思いながら誠志郎と良い呼吸で良い間合いでしっかり攻めることができたのでよかったです。一つ一つのゲームが大事になってきますし、ファンと選手が一体になってこれからも戦っていきたいなと思ってます。ありがとうございます」と声を張った。
5日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた谷繁元信氏は「前半はそんなに状態は良くなかったのですが、後半になってしっかり試合を作っている」と最近のピッチングを評価。
解説者として出演した江本孟紀氏も「先発ピッチャーはこれからますます大事になってくるし、計算できるピッチャーですからね」と復調してきた右腕に太鼓判。もう一人の解説者の谷沢健一氏も「本気モードに入ったというか、西のピッチングの真骨頂は、低めの落ちるスライダーとシュート。そこがしっかりしているとそうは点を取られないですよね。ゴロも多くなるしね。前半戦は前半的に球が高かった」と、もう心配なしと分析した。
奮闘している若いピッチャーに加え、ベテランも復調。もう“アレ”の達成は時間の問題となってきた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』