若虎が復帰登板で一発回答!
阪神が中日に1-0の完封勝ち。貯金を18年ぶりの大台30に乗せ、優勝マジックも13まで減らすことに成功した。
この日は腰の張りによる離脱から復帰登板を果たした若虎・才木浩人の力投が光った。
初回は先頭の大島洋平にいきなりヒットを許すも、落ち着いて後続を断つと、2回からの2イニングは三者凡退と上々の立ち上がりを見せた。4回には細川成也と石川昂弥に連打を浴び初めてスコアリングポジションにランナーを許したが、オルランド・カリステとダヤン・ビシエドを自慢のストレートでねじ伏せてみせた。
6回は先頭の岡林勇希にライト前ヒット、続く細川には四球を与え、さらに捕手の坂本誠志郎が後逸。岡林はファーストから三進を狙うもタッチアウトとなる場面もあり、この回もホームを踏ませなかった。最終的には約1カ月ぶりの登板を6回89球、被安打4の無失点ピッチングを披露し、キャリア更新の7勝目をゲットした。
お立ち台に上がった才木は「久々だったんでとりあえず思い切って。誠志郎さんがうまくリードしてくれましたし、野手の皆さんもうまく守ってもらったんで、思い切って行く事だけ考えて投げました。自分は特に任せられた試合をしっかり投げれるように一生懸命頑張るだけかなと思うので、これからも応援お願いします」と敵地・バンテリンドームに詰め掛けた虎党に向け、声を張った。
才木について、6日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した鳥谷敬氏は「ランナーは出すんですけれども要所要所でしっかりとストレートで空振りを取ったりとか、詰まらせたりとかという投球ができていた」と武器の直球が効いていたと分析。「1カ月ぶりとは言え、非常に良い投球でしたね。慌てずに自分のピッチングができていたと思いますね」と復帰前と遜色ない姿にOB目線で目を細めた。
この日は“スミイチ”での完封勝利にMCを務めた真中満氏は「点数取れないときはしっかりとピッチャーが粘ってという、強い勝ち方だと思いました」とゲームを総括。改めて岡田阪神の勢いに舌を巻いていた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』