2位・ロッテは先週の3位・ソフトバンク、首位・オリックスとの大事な6連戦、1勝4敗(雨天中止が1試合あり)と負け越した。
5日のソフトバンク戦は打線が7得点を挙げ、先発・小島和哉が7回無失点の好投で6連戦の最初を良い形で勝利したが、6日の試合からまさかの4連敗。9日のオリックス戦では山本由伸にノーヒットノーランをくらうなど、4連敗中3試合が完封負け。7月29日終了時点で最大13あった貯金も、現在は「4」つとなり、首位・オリックスとのゲーム差も12に広げられ、振り向けば4位・楽天に3ゲーム差まで迫られてきた。
ロッテはチームビジョンとして、常勝軍団になることを目標に掲げている。今季野手では安田尚憲、藤原恭大、山口航輝、佐藤都志也、茶谷健太、友杉篤輝、和田康士朗、小川龍成といった若手選手たちが多くの時間を一軍で過ごす。“Vision2025”を実現させるためには、ここに名前の挙がった選手たちをはじめ若手選手たちが、”期待の若手を卒業“しなければならない。特に安田、藤原、山口の3人は、1日も早く一人前になってチームを引っ張る存在にならなければならないだろう。3人にはシーズン中、同世代の選手とともに出場していることについて、ライバル意識などについて訊いている。
安田は「お互いにまだまだ未熟なところがあるので、補い合いながら、僕がダメなら山口がカバーしたり、藤原がカバーしたり、もしくは逆のパターンもありますし、お互いサポートしてしあいながらやれればなと思います」と話した。
山口に同世代の選手たちはレギュラーとして一緒に戦う仲間なのか、それともバチバチ意識する存在なのか訊くと、「どっちもありますね」と回答。
「打つと悔しいですし、自分が何してるんやろうとなるので、力のなさを感じさせる存在であります。そういった中でも一緒にレギュラーとして出て優勝したい気持ちもあります」。
「特に安田さんがホームランを打つと気になったりしますし、ホームランと打点も負けたくない。比べるところは間違っているかもしれないですけど、安田さんとはそういう話をしながら切磋琢磨しながら頑張っているので、負けたくないと思います」。山口にとって、クリーンアップを一緒に任されることの多い1学年先輩の安田は高め合う存在のようだ。
藤原は「もっともっと若い選手が活躍しないといけない」と危機感を募らせ、「ピッチャーはタネさん(種市篤暉)とか(佐々木)朗希とかすごく頑張っているので、野手ももっともっと引っ張っていくくらいの成績を残さないといけないのかなと思います」と唇を噛んだ。
藤原が話すように、投手陣では種市篤暉が自身初の2桁10勝をマークし、小島和哉が8勝、チームトップの126回1/3を投げ、故障から復帰した佐々木朗希は7勝、防御率1.53、132奪三振、リリーフでも横山陸人が30試合、7ホールド、1セーブ、防御率3.82と一軍で活躍する20代の選手が増えてきた。
もちろん中堅、ベテラン野手の活躍も必要だが、それ以上に20代の野手がチームの勝敗を背負えるような不動のレギュラーにならないことには、リーグ優勝、Vision2025の達成、その先の黄金時代も見えてこない。山口は「若い選手の力が必要だと思いますし、結果が出ている選手を見て自分はまだまだ力はないなと、いつもいろんな人を見て思っているので、そういう若い選手と自分も力になってやれれば強いチームになるんじゃないかなと思います」と力強く話した。
他球団の若手野手が躍動している姿を目にするたびに物足りなさを感じるマリーンズファンも多いだろうが、それ以上に本人たちは悔しさを感じ、日々の練習、試合に臨んでいるはずだ。残り試合、若手が打って、勝つ試合を1試合でも増やし、なんとか上位で今季を終え、来年に繋げていきたい。
取材・文=岩下雄太
5日のソフトバンク戦は打線が7得点を挙げ、先発・小島和哉が7回無失点の好投で6連戦の最初を良い形で勝利したが、6日の試合からまさかの4連敗。9日のオリックス戦では山本由伸にノーヒットノーランをくらうなど、4連敗中3試合が完封負け。7月29日終了時点で最大13あった貯金も、現在は「4」つとなり、首位・オリックスとのゲーム差も12に広げられ、振り向けば4位・楽天に3ゲーム差まで迫られてきた。
ロッテはチームビジョンとして、常勝軍団になることを目標に掲げている。今季野手では安田尚憲、藤原恭大、山口航輝、佐藤都志也、茶谷健太、友杉篤輝、和田康士朗、小川龍成といった若手選手たちが多くの時間を一軍で過ごす。“Vision2025”を実現させるためには、ここに名前の挙がった選手たちをはじめ若手選手たちが、”期待の若手を卒業“しなければならない。特に安田、藤原、山口の3人は、1日も早く一人前になってチームを引っ張る存在にならなければならないだろう。3人にはシーズン中、同世代の選手とともに出場していることについて、ライバル意識などについて訊いている。
安田は「お互いにまだまだ未熟なところがあるので、補い合いながら、僕がダメなら山口がカバーしたり、藤原がカバーしたり、もしくは逆のパターンもありますし、お互いサポートしてしあいながらやれればなと思います」と話した。
山口に同世代の選手たちはレギュラーとして一緒に戦う仲間なのか、それともバチバチ意識する存在なのか訊くと、「どっちもありますね」と回答。
「打つと悔しいですし、自分が何してるんやろうとなるので、力のなさを感じさせる存在であります。そういった中でも一緒にレギュラーとして出て優勝したい気持ちもあります」。
「特に安田さんがホームランを打つと気になったりしますし、ホームランと打点も負けたくない。比べるところは間違っているかもしれないですけど、安田さんとはそういう話をしながら切磋琢磨しながら頑張っているので、負けたくないと思います」。山口にとって、クリーンアップを一緒に任されることの多い1学年先輩の安田は高め合う存在のようだ。
藤原は「もっともっと若い選手が活躍しないといけない」と危機感を募らせ、「ピッチャーはタネさん(種市篤暉)とか(佐々木)朗希とかすごく頑張っているので、野手ももっともっと引っ張っていくくらいの成績を残さないといけないのかなと思います」と唇を噛んだ。
藤原が話すように、投手陣では種市篤暉が自身初の2桁10勝をマークし、小島和哉が8勝、チームトップの126回1/3を投げ、故障から復帰した佐々木朗希は7勝、防御率1.53、132奪三振、リリーフでも横山陸人が30試合、7ホールド、1セーブ、防御率3.82と一軍で活躍する20代の選手が増えてきた。
もちろん中堅、ベテラン野手の活躍も必要だが、それ以上に20代の野手がチームの勝敗を背負えるような不動のレギュラーにならないことには、リーグ優勝、Vision2025の達成、その先の黄金時代も見えてこない。山口は「若い選手の力が必要だと思いますし、結果が出ている選手を見て自分はまだまだ力はないなと、いつもいろんな人を見て思っているので、そういう若い選手と自分も力になってやれれば強いチームになるんじゃないかなと思います」と力強く話した。
他球団の若手野手が躍動している姿を目にするたびに物足りなさを感じるマリーンズファンも多いだろうが、それ以上に本人たちは悔しさを感じ、日々の練習、試合に臨んでいるはずだ。残り試合、若手が打って、勝つ試合を1試合でも増やし、なんとか上位で今季を終え、来年に繋げていきたい。
取材・文=岩下雄太