史上4人目の快挙
オリックスは2日、本拠地での日本ハム戦に3-0で快勝。3点リードの9回表を締めた平野佳寿が今季29セーブ目を挙げ、日米通算250セーブの偉業を達成した。
山本由伸が7回無失点の快投を見せ、山岡泰輔が3者連続三振で繋いだバトンを受け取った39歳の大ベテラン。先頭の代打・中島卓也には安打を許したものの、田宮裕涼はボテボテの二ゴロで一死二塁。代打の加藤豪将を空振り三振に仕留め、最後はアリエル・マルティネスを一邪飛に斬って逃げ切り勝ち。マウンド上でガッツポーズを見せ、チームメイトからの手荒い祝福を受けた。
史上4人目となる偉業について、平野は「本当に皆さんに助けられて、試合前にも由伸が『今日やりましょうね』と言ってくれていたので、達成できてよかったです」と笑顔。「250セーブ達成しましたけど、まだ引退するつもりはないので、ここから1つでも伸ばせるように。若い子たちに負けないように頑張っていきたいと思います」と続け、ファンからの喝采を浴びた。
2日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した館山昌平氏は「すごい数字ですよね。平野投手は最初プロに入ったときは先発をしていて、先発で完投もするタフなピッチャーだったんですけど、中継ぎになって自分の新しい投球、新しい武器を得ての250セーブですからね」とここまでの歩みを振り返りつつ、「39歳で今季30セーブもあとわずかなんですよ。やっぱりタフですよね」と続け、技術はもちろん、身体の強さにも感嘆の声を上げた。
また、「835試合の中でほとんどが勝ち試合ですから。こんな修羅場をくぐった投手はなかなかいないですよ」と付け加えると、同じく番組に出演した笘篠賢治氏も「オリックスには次から次に活きの良い球の速いピッチャー、抑えにしてもいいんじゃないかというピッチャーがゴロゴロ出てきていますが、まだまだ負けないぞという部分がある」とし、若手にとって高い壁であり続けていることにも感心の声を上げていた。
今季のセーブ数は29、そして防御率の1.13も去年の成績を上回っている衰え知らずのタフネス右腕。この先記録をどこまで伸ばしていくのかにも注目が集まる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』