投手では“あの男”が「フル回転するんじゃないんですかね」
10日に行われた楽天-ロッテ戦によってパ・リーグのレギュラーシーズン全日程が終了。ソフトバンクはロッテが勝利した事で、勝率1毛差ながら3位に転落してしまった。
ほんのわずかの差でCS1stステージの本拠地開催を逃してしまったソフトバンクだが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で番組MCを務めた谷繁元信氏は「両先発の出来だと思います。先発の出来次第ですぐ勝敗も決まると思います」と14日から始まるロッテとの対戦について分析。
しかし、続けて「ソフトバンクの場合は、やっぱり先発がそこまで長く投げるとは思わないんですよね。だからね、僕は中継ぎの松本(裕樹)」とリリーフ勝負を予想し、中でも今季53試合登板で防御率2.68、27HPを挙げたかつてのドラ1を投手のキーマンとして挙げた。
今季はキャリアハイの登板数を重ねているなど充実したシーズンを過ごした松本だが、谷繁氏は「彼がちょっと勢いづいたり、動いたりしている試合の流れを変えてくれるようなピッチングをしてくれると思う」とここまでの活躍を振り返り、最後に「だからまあ、フル回転するんじゃないですかね」と活躍に期待を込めて語った。
また同じく野手部門では笘篠賢治氏が3・4番に次ぐポイントゲッターとして中村晃、齊藤明雄氏は下位打線から上位に繋ぐ役割を果たすとして三森大貴を選出する中、谷繁氏は「短期決戦で武器がある選手ってすごくポイントになると思う」と周東佑京の名前をプッシュ。
続けて「周東には足がありますし、多分1番を打つと思うので、3番・4番の前に必ず周東がいるとバッテリーにはプレッシャーがかかってくる」と選出理由を語り、「ヒットにならなくてもとにかく出塁、これがポイントになってくると思います」と鷹の韋駄天の働きに注視した。
惜しくもロッテの後塵を拝す形でシーズンを完走したソフトバンクだが、シーズンの対ロッテ戦成績は12勝12敗1分と互角の数字。
負けが許されない短期決戦ではシーズンでは見られないような戦い方が増えるだけに、状況に応じた柔軟な対応が増えてくるだけに、こうした“飛び道具”の活躍が鍵を握っているのかもしれない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』