最終調整を経て「18日に万全の状態で」
阪神の岡田彰布監督と近本光司外野手が13日、「2023 JERA クライマックスシリーズ セ」の共同記者会見に出席した。
ペナントレースを独走し、18年ぶりのリーグ優勝を達成した阪神だったが、指揮官は「良い準備をして勝ち抜いて、セ・リーグ代表として次のステージに向かいたい」とクライマックス制覇への意欲を語った。
現在は主力をはじめとした一部選手をみやざきフェニックスリーグに派遣しているものの、「実戦からちょっと離れてたんで、ここで最終調整と言うか個人個人が上手く調整して18日に万全の状態で臨みたいと思います」と順調な仕上がりを予感。
その中でも投手陣については「普通通りにやってもらえたら」と語る一方、野手のキーマンとして「実戦から離れていたという意味で、キーマンは1回の裏、先頭の近本が塁に出たら勝つと思いますね」と隣で座る選手会長の名前をピックアップして期待を語った。
対戦相手は14日からのファーストステージに勝ち抜いた結果次第で変わるが、指揮官とともに会見に出席した選手会長の近本はまずDeNAについて「とても打線に爆発力がある」と分析。その中でも「中心の牧選手にはとてもやられた印象があるので、牧選手だけじゃないですけど打線をしっかり押さえられたら」と語り、最多安打と打点王の2冠を獲得した主砲・牧秀悟を筆頭とした迫力のある攻撃陣への警戒を述べた。
また広島についても「後輩でもあるんですけど、末包選手がとてもいい試合でホームランを打っている。こういう短期決戦でも勝負強いバッティングが見れると思うので複雑な気持ちでセンターから見ています」と大阪ガス時代の後輩を注目選手として挙げ、活躍を称えつつも対戦相手としては嫌な選手になったとコメントした。
今季貯金「32」にセ・リーグ全チームに勝ち越すなど圧倒的な強さで白星を重ね、最後まで勢いに陰りは見せずに優勝した阪神。岡田監督は最後に「甲子園球場は多分超満員になると思いますけど、セ・リーグ同士の対戦ていうのはこれが最後になると思う。どちらが勝ちあがって来るかは分からないですけど、どちらのチームが来ても精一杯、思い切りセ・リーグ同士の熱い試合をしたい」と語って締めくくった。