2023.10.19 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 5 | 終了 | 6 | 千葉ロッテマリーンズ |
京セラD大阪 |
「配球に正解はない」も……
オリックスは19日、「2023 パーソル クライマックス・シリーズ パ」のファイナルステージ第2戦、ロッテとの試合(京セラD大阪)に5-6で敗戦。同ステージ初黒星となり、優勝アドバンテージを含めた対戦成績は2勝1敗となった。
初回に1点を先制されたオリックスだったが、直後の攻撃で4番・セデーニョ、5番・杉本裕太郎の適時打含む5連打が飛び出し3-1とすぐさま逆転。再び1点を追う展開となった7回は、二死一塁で4番・セデーニョが左越え2ランを放ち5-4。リードを保ったまま9回を迎える。
ところが、この日9回を任された山岡泰輔が誤算。先頭の代打・角中勝也への四球をきっかけに無死二塁のピンチを招くと、6番・安田尚憲に一塁線突破の適時二塁打を浴び、土壇場で5-5の同点に。さらに一死三塁とピンチは続き、代打・山口航輝に中犠飛を許してこれが決勝点。セーブ失敗の山岡は、1回2失点で敗戦投手となった。
19日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、9回の山岡の投球が話題に。実は同点打を浴びた安田に対しては全10球中スライダーを9球も投じ、勝ち越し犠飛を打たれた山口に対しても4球すべてスライダーという極端な攻めを見せていたのだ。
この“スライダー連投”について、元捕手の達川光男氏は「私も現役時代に14球連続でスライダーを投げさせて抑えたことがありますよ」としたうえで、今回のケースに関しては「ニ塁にランナーがいたので、左打者は引っ張れば良いと思って打席に入っているわけで、緩いスライダーは引っ張りやすいですよね。捕手の森も山岡のスライダーを信じたんでしょうけど裏目に出てしまいましたね」とコメント。
同じく番組に出演した坂口智隆氏は「バッターからすると、同じ球種で攻められると嫌ですよね。もう違う球が来るんじゃないかと」と打者目線からの心境にも触れたものの、達川氏は「配球に正解はない。打たれてしまったから失敗にはなるんですけど…」と締め、善し悪しはさておき、結果的には裏目になってしまったと解説した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』