就任1年目の“下剋上”はならず
ロッテは21日、敵地・京セラD大阪で行われた「2023 パーソル クライマックスシリーズ パ」のオリックス戦に2-3で敗戦。優勝アドバンテージを含む4勝目を奪われ、この瞬間に2位からの“下剋上”の夢が断たれた。
試合後、吉井理人監督は「先発が足りなかった。短期決戦でこういう戦い方はきついなと……」とコメント。ファーストステージで3戦したこともあり、20日の第3戦はブルペンデーでの戦いを強いられるなど、最後は投手陣の運用に苦心する姿も目立った。
それでも、決して下馬評の高くなかったチームを2位に導いた手腕が評価され、試合後すぐに「来季も続投」が決まっていることが報じられた。
21日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の谷沢健一氏は、今季のロッテの戦いぶりを振り返りながら「吉井監督は侍ジャパンの投手コーチとしてWBCの方に行っていたこともあって、なかなかキャンプでチームを見ることができなかったんですよね」とし、就任1年目にも関わらず、開幕前に自軍の選手たちをしっかりとチェックすることができなかった点を指摘。
続けて「帰ってきて不安もあったと思います。そういったこともあって、調子や状態を見ながら大事な起用法をせざるを得ない部分もあったのかな」とし、さまざまなことが手探りの状況の中でもチームを2位に導いた手腕を称えた。
同じく番組に出演した江本孟紀氏も、来季に向けては「やはり先発ローテーションをしっかりと作って、そのうえでリリーフがいるというチームづくりが重要。それをやってもらえれば、一気に強くなる可能性はありますよね」とし、2年目の大化けにも期待。
矢沢氏は打線についても「CSでもありましたが、最後まで諦めないという姿勢ですよね。粘っこく繋いでいくロッテらしい戦いができて、良さが十分に発揮されたと思います」と述べ、こちらも来季のさらなる飛躍に期待を込めた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』