藤原、長打を意識
ロッテの秋季練習が1日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。
クライマックスシリーズ終了後にフェニックスリーグに参加していた安田尚憲、藤原恭大、山口航輝らがこの日から合流。
11月16日〜19日に開催されるカーネクストアジアプロ野球チャンピオンシップ2023の日本代表に選出された藤原は、シーズン中の試合前の打撃練習では試合に備えて、逆方向に打ったり、すり足やノーステップで打ったり、体の構造を確認しながら打っているが、この日の打撃練習ではマシンに対してひたすら引っ張りの打球。
藤原はその理由について「今日は左カーブ(のマシン)だったので、実戦をイメージして左のカウントどりのカーブ、スライダーを待って、しっかり打てるようにという意識と、最近ずっとやっているんですけど角度、最低ライナー、そこをイメージしながらやっていました」と説明した。
この秋のテーマについては「フェニックスもそうですけど、今季はゴロのヒット、間を抜けるヒットが多かった。ゴロのヒットというよりかは、やっぱり長打。ライナーから上、ホームランからライナーの間、そこのゾーンを目指して今をやっています」と教えてくれた。
ということは、左中間、右中間に二塁打、三塁打を多く打っていくイメージなのだろうかーー。
「そうですね、二塁打、三塁打、ホームランそこです」。
これまでプロ入りからホームランへのこだわりを何度も口にしてきた。
「今年は正直あんまり(ホームランを)意識していなかったんですけど、シーズン終盤になってより、やっぱり野球はホームランのスポーツだと改めて感じさせられましたし、ロッテの現状外野を見ると長打を打たないと出られないところだと思うので、率もそうですけど、長打にこだわってやっていかないといけないなと思います」。
小島、秋季練習で初めてキャッチボール
今季3年連続規定投球回に到達し、2年ぶりに2桁勝利を達成した小島和哉は、この秋季練習で初めてキャッチボールを行った。
「シーズン最後終わってから今日まで投げていませんでしたが、それも色々と今永さん、和田さんだったりに聞いて、投げない期間をガッツリ作っているよというのを聞きました。僕自身野球人生の中でそんなに投げなかったことがあっても1週間。2週間の長さでも投げたことがなかったんですけど、和田さんとかも若い時1カ月休んでいたと言っていて、ちょっと怖かったんですけど、やるんだったらやってみようと投げるのをやめていて、その分インナーとかを肩 (のトレーニング)とかをやっている感じでした」
この秋季練習での初めてのキャッチボールに「あんまり変な感覚はないですけど、だいぶぼやけている感じがありました。難しいですけど、それが何年も投げている人の取り組みだと思うので、それが合ってる、合ってないかはわからないですが、とりあえずやってみようかなと思います」と振り返った。
友杉、左投手相手にひたすら引っ張り
ドラフト2位の友杉篤輝は開幕一軍を掴み、64試合に出場して、打率.254、9打点、9盗塁という成績を残したが、シーズン最終盤の10月3日に一軍登録を抹消され、フェニックスリーグで汗を流した。
この日の秋季練習での打撃練習では、左の打撃投手に対して引っ張った打球が中心。友杉は「左ピッチャーに対してすごい課題が残ったので、左ピッチャーを打っていたんですけど、色々打ち方を試しながら、やっていけたらなと思います」と、今季打率.196だった左投手の克服を目指しバットを振っている。
来季に向けては「とにかく全ての数字を今年を上回れるように試合数も打率も走塁も全部の数字で上回っていけるように今から準備していきたいと思います」と意気込んだ。
取材・文=岩下雄太