「点差があるときというのは持ち味がすごく出やすい」
第7戦までもつれ込んだ「SMBC日本シリーズ2023」は、阪神がオリックスの7-1と大勝し2度目の日本一に輝いた。
先発の青柳晃洋が4回途中まで踏ん張り、島本浩也がワンポイントで役目を終えた6回、3番手としてマウンドに立った伊藤将司が3イニングを打者9人で料理。第3戦で敗戦投手になったリベンジを果たすとともに、チームに勝利を呼び込む好リリーフを披露した。
5日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』の解説を務めた斎藤雅樹氏は「伊藤投手はコントロールが非常にいいピッチャーですよね。ですから点差があるときというのは持ち味がすごく出やすいと思うんですよ。ランナーを無駄に溜めたりしないというところもありますので」と6-0と大差の場面にはうってつけだったと解説。
もう一人の解説者の平松政次氏も「おそらく1点勝ってるとか競っている場面でも出たと思うのですが、これだけ6点も離れているところで出してもらえれば多少は楽だなと思いましたけれども」と心の余裕もあったとしながら「それじゃなくてもこのくらいのピッチングができるのが伊藤なんです」と左腕のポテンシャルを評価していた。
最後にMCを努めた岩本勉氏が「この試合で3イニング無失点というのは、ものすごい功績ですよね」と勝利を引き寄せる好投を評価して締めた。
プロ3年間で1回しかリリーフを経験していない左腕の無失点ピッチングは、チームを頂点へ導く重要な原動力となった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』