両リーグとも満票受賞は史上初
MLBのシーズンMVPが16日(日本時間17日)に発表され、アメリカン・リーグはエンゼルスからFAとなった大谷翔平選手(29)、ナショナル・リーグはブレーブスのロナルド・アクーニャJr.外野手(25)がそれぞれ満票で選出された。
大谷は6月に月間自己最多の15本塁打を放つなどアーチを量産。9月4日(同5日)以降の25試合を欠場したが、計44本塁打で日本人初の本塁打王を獲得した。
離脱がありながらもシーズン規定打席はクリアし、打者として135試合に出場し打率.304、44本塁打、95打点、20盗塁、OPS1.066の好成績をマーク。リーグ1位の本塁打数だけでく、強打者の指標とされるOPS(出塁率+長打率)も、2位・シーガー(レンジャーズ/OPS1.013)、3位・アクーニャ(ブレーブス/同1.012)、4位・オルソン(ブレーブス/同.993)、5位・ベッツ(ドジャース/同.987)ら錚々たる強打者たちを抑え、メジャー全体トップの快挙となった。
投手としては8月中旬に右肘の靭帯を痛め規定投球回をクリアできなったが、すべて先発で23試合(計132イニング)に登板し、10勝5敗、167奪三振、防御率3.14をマーク。9月16日(同17日)に自身のインスタグラムを更新し、「早朝に手術を受け無事成功しました。自分自身一日でも早くグラウンドに戻れるように頑張ります」と、右肘の手術を行ったことを報告。2024年は打者に専念するシーズンとなるが、FAとなった今オフはその去就に注目が集まっている。
アクーニャJr.は今季、打率.337、41本塁打、106打点、73盗塁、OPS 1.012と驚異的な成績をマーク。メジャー史上初となる40本塁打&70盗塁を達成し、パワーとスピードを兼ね備えたスーパースターの地位を確立した。
大谷とアクーニャJr.は、2018年に揃ってリーグ新人王を受賞。メジャーデビュー年から輝きを放つ二人が、今度は両リーグの顔として再び同時受賞を果たした。