「自分の持ち味はフルスイングなので、そこをしっかり発揮して目標であるトリプルスリーを達成できたらいいなと思います」。
ロッテの和田康士朗は今から7年前の12月5日に行われた新入団選手発表会で、プロとしての目標に“トリプルスリー”を掲げていた。
プロ入りから柳田悠岐(ソフトバンク)バリのフルスイングが魅力で、“ワギータ”の愛称で親しまれてきたが、「今までは力強いスイングを心がけてやってきましたけど、どうしてもフライボールが多くなってしまうと、僕の足が活かせない。振りすぎてフライになるよりは、コンパクトなスイングをして塁に出ることだと思うので、はい」と、昨季からコンパクトなスイングにスタイルチェンジ。“長打”を狙う打撃と決別した。
スタイルチェンジ前はトリプルスリーを目標に掲げてきた背番号63だが、現在はどういったプレーヤーを目指していきたいとかあるのだろうかーー。
「一切ホームランを狙っていないので、ヒットを狙ってやっています」。
昨季はプロ初本塁打を含む3本のアーチを描いたが、「3本打ちましたけど、1本も狙っていないのでしっかり低いライナーを意識していたらたまたま入ったというだけなので、そこは変わらずやっていきたいなと思います」とキッパリ。
人間、本塁打を打つと“欲”というものが出てしまうもの。本塁打を打ちたい、もっと長打を打ちたいという考えは出てこないのだろうかーー。
「ホームランが一番バッターとしては気持ちいですし、憧れはあるんですけど、あそこでホームランを狙うスタイルになったら今までやってきたことが意味がないので、そこは変わらずライナーを打ち続けたいなと思います」。
昨季シーズン中に「低くて速い打球、間を抜けて二塁打、三塁打になるので、そういう打球を打てるように意識しています」と話していたように、今は自身の武器である足を活かすため、二塁打、三塁打を増やしていきたいという考えを持っている。
昨季、オールスター明けの打撃成績は、打率.362(47-17)、3本塁打、8打点、10盗塁。特に勝負の9月以降は1点を争う代走での出場がメインで打席に立つ機会が減少する中で、9月最初のスタメンとなった24日のソフトバンク戦で本塁打を含む4安打するなど、少ないチャンスで“結果”という形で応えた。
和田本人も「いろいろなものをやっていけということで、いろいろなものをやっていて、シーズン後半はしっかり数字もしっかり出て結果を残せたんじゃないかなと思います」と手応えを掴みつつも、「それをどれだけ続けられるかというのが、今後の課題としてありますね」と“継続性”を課題に挙げた。
スタイルチェンジしたことで結果的にプロ初本塁打を放ち、打撃力も上がった。ヒットを狙っていくスタイルで、プロ入りに目標に掲げていたトリプルスリー達成を期待したくなる。
取材・文=岩下雄太
ロッテの和田康士朗は今から7年前の12月5日に行われた新入団選手発表会で、プロとしての目標に“トリプルスリー”を掲げていた。
プロ入りから柳田悠岐(ソフトバンク)バリのフルスイングが魅力で、“ワギータ”の愛称で親しまれてきたが、「今までは力強いスイングを心がけてやってきましたけど、どうしてもフライボールが多くなってしまうと、僕の足が活かせない。振りすぎてフライになるよりは、コンパクトなスイングをして塁に出ることだと思うので、はい」と、昨季からコンパクトなスイングにスタイルチェンジ。“長打”を狙う打撃と決別した。
スタイルチェンジ前はトリプルスリーを目標に掲げてきた背番号63だが、現在はどういったプレーヤーを目指していきたいとかあるのだろうかーー。
「一切ホームランを狙っていないので、ヒットを狙ってやっています」。
昨季はプロ初本塁打を含む3本のアーチを描いたが、「3本打ちましたけど、1本も狙っていないのでしっかり低いライナーを意識していたらたまたま入ったというだけなので、そこは変わらずやっていきたいなと思います」とキッパリ。
人間、本塁打を打つと“欲”というものが出てしまうもの。本塁打を打ちたい、もっと長打を打ちたいという考えは出てこないのだろうかーー。
「ホームランが一番バッターとしては気持ちいですし、憧れはあるんですけど、あそこでホームランを狙うスタイルになったら今までやってきたことが意味がないので、そこは変わらずライナーを打ち続けたいなと思います」。
昨季シーズン中に「低くて速い打球、間を抜けて二塁打、三塁打になるので、そういう打球を打てるように意識しています」と話していたように、今は自身の武器である足を活かすため、二塁打、三塁打を増やしていきたいという考えを持っている。
昨季、オールスター明けの打撃成績は、打率.362(47-17)、3本塁打、8打点、10盗塁。特に勝負の9月以降は1点を争う代走での出場がメインで打席に立つ機会が減少する中で、9月最初のスタメンとなった24日のソフトバンク戦で本塁打を含む4安打するなど、少ないチャンスで“結果”という形で応えた。
和田本人も「いろいろなものをやっていけということで、いろいろなものをやっていて、シーズン後半はしっかり数字もしっかり出て結果を残せたんじゃないかなと思います」と手応えを掴みつつも、「それをどれだけ続けられるかというのが、今後の課題としてありますね」と“継続性”を課題に挙げた。
スタイルチェンジしたことで結果的にプロ初本塁打を放ち、打撃力も上がった。ヒットを狙っていくスタイルで、プロ入りに目標に掲げていたトリプルスリー達成を期待したくなる。
取材・文=岩下雄太