近年、3連投を禁止、1週間に4登板以上基本的に投げさせない球団があるなど、リリーフ陣の登板管理をしている球団が増えている。
パ・リーグ3連覇を達成したオリックス、パ・リーグ2位のロッテは昨季シーズン中に3連投した投手は誰もいなかった。オリックスやロッテだけでなく、昨季60試合以上登板した投手を見ても、パ・リーグは鈴木翔天(楽天)の61試合1人で、セ・リーグも島内颯太郎(広島)の62試合、ウェンデルケン(DeNA)の61試合、岩崎優(阪神)の60試合の3人しかいなかった。
直近5年で60試合登板以上投げた投手を見ると、5年前の19年には70試合以上投げた投手がセ・パ合わせて3人おり、平井克典(西武)はパ・リーグ新記録となるシーズン81試合に登板。60試合以上投げた投手も、セ・リーグが10人、パ・リーグが11人いた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響でシーズンの開幕が遅れ、120試合で行われた20年シーズンは60試合以上投げた投手はいなかったが、再び143試合行った21年は清水昇(ヤクルト)が72試合に登板し、セ・パ合わせて60試合以上投げた投手は13人。19年よりも減少したとはいえ、60試合以上投げる投手がセ・パ合わせて10人以上いた。
この年、オリックスは3連投した投手が誰もおらず、チーム最多登板も富山凌雅の51試合でリーグ優勝すると、翌年からリリーフ陣を登板管理する球団が増え、22年はセ・パ合わせても60試合以上投げた投手が5人まで減った。
阪神がリーグ優勝した05年にジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之の頭文字をとった“JFK”の“勝利の方程式”から勝ちパターンは7回からの3イニングを固定するのが主流になっていったが、近年は複数の勝ちパターンを作り、リリーフ陣の疲労を軽減させ、登板数を管理する時代になりつつある。
リリーフ陣を管理する球団が多くなり、60試合以上投げるのが難しくなった中で、今季は60試合以上投げる投手が何人出るか注目だ。
▼直近5年の60登板以上投げた投手
【2019年】
<セ・リーグ>
74試合 エスコバー(DeNA)
71試合 三嶋一輝(DeNA)
68試合 梅野雄吾(ヤクルト)、ハフ(ヤクルト)
67試合 中川皓太(巨人)、フランスア(広島)
65試合 マクガフ(ヤクルト)
64試合 ロドリゲス(中日)
63試合 島本浩也(阪神)
61試合 山﨑康晃(DeNA)
<パ・リーグ>
81試合 平井克典(西武)
68試合 松井裕樹(楽天)
65試合 甲斐野央(ソフトバンク)、増田達至(西武)、玉井大翔(日本ハム)
64試合 森原康平(楽天)
62試合 青山浩二(楽天)
61試合 公文克彦(日本ハム)
60試合 モイネロ(ソフトバンク)、益田直也(ロッテ)、石川直也(日本ハム)
【2020年】※新型コロナウイルス感染拡大の影響により120試合
<セ・リーグ>
なし
<パ・リーグ>
なし
【2021年】
<セ・リーグ>
72試合 清水 昇(ヤクルト)
66試合 又吉克樹(中日)、マクガフ(ヤクルト)
64試合 今野龍太(ヤクルト)
62試合 岩崎 優(阪神)、スアレス(阪神)
61試合 エスコバー(DeNA)
60試合 山﨑康晃(DeNA)
<パ・リーグ>
67試合 益田直也(ロッテ)
63試合 宋家豪(楽天)
62試合 平良海馬(西武)
61試合 ギャレット(西武)
60試合 堀 瑞輝(日本ハム)
【2022年】
<セ・リーグ>
71試合 伊勢大夢(DeNA)
70試合 エスコバー(DeNA)
<パ・リーグ>
61試合 西口直人(楽天)、平良海馬(西武)
60試合 水上由伸(西武)
【2023年】
<セ・リーグ>
62試合 島内颯太郎(広島)
61試合 ウェンデルケン(DeNA)
60試合 岩崎 優(阪神)
<パ・リーグ>
61試合 鈴木翔天(楽天)
パ・リーグ3連覇を達成したオリックス、パ・リーグ2位のロッテは昨季シーズン中に3連投した投手は誰もいなかった。オリックスやロッテだけでなく、昨季60試合以上登板した投手を見ても、パ・リーグは鈴木翔天(楽天)の61試合1人で、セ・リーグも島内颯太郎(広島)の62試合、ウェンデルケン(DeNA)の61試合、岩崎優(阪神)の60試合の3人しかいなかった。
直近5年で60試合登板以上投げた投手を見ると、5年前の19年には70試合以上投げた投手がセ・パ合わせて3人おり、平井克典(西武)はパ・リーグ新記録となるシーズン81試合に登板。60試合以上投げた投手も、セ・リーグが10人、パ・リーグが11人いた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響でシーズンの開幕が遅れ、120試合で行われた20年シーズンは60試合以上投げた投手はいなかったが、再び143試合行った21年は清水昇(ヤクルト)が72試合に登板し、セ・パ合わせて60試合以上投げた投手は13人。19年よりも減少したとはいえ、60試合以上投げる投手がセ・パ合わせて10人以上いた。
この年、オリックスは3連投した投手が誰もおらず、チーム最多登板も富山凌雅の51試合でリーグ優勝すると、翌年からリリーフ陣を登板管理する球団が増え、22年はセ・パ合わせても60試合以上投げた投手が5人まで減った。
阪神がリーグ優勝した05年にジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之の頭文字をとった“JFK”の“勝利の方程式”から勝ちパターンは7回からの3イニングを固定するのが主流になっていったが、近年は複数の勝ちパターンを作り、リリーフ陣の疲労を軽減させ、登板数を管理する時代になりつつある。
リリーフ陣を管理する球団が多くなり、60試合以上投げるのが難しくなった中で、今季は60試合以上投げる投手が何人出るか注目だ。
▼直近5年の60登板以上投げた投手
【2019年】
<セ・リーグ>
74試合 エスコバー(DeNA)
71試合 三嶋一輝(DeNA)
68試合 梅野雄吾(ヤクルト)、ハフ(ヤクルト)
67試合 中川皓太(巨人)、フランスア(広島)
65試合 マクガフ(ヤクルト)
64試合 ロドリゲス(中日)
63試合 島本浩也(阪神)
61試合 山﨑康晃(DeNA)
<パ・リーグ>
81試合 平井克典(西武)
68試合 松井裕樹(楽天)
65試合 甲斐野央(ソフトバンク)、増田達至(西武)、玉井大翔(日本ハム)
64試合 森原康平(楽天)
62試合 青山浩二(楽天)
61試合 公文克彦(日本ハム)
60試合 モイネロ(ソフトバンク)、益田直也(ロッテ)、石川直也(日本ハム)
【2020年】※新型コロナウイルス感染拡大の影響により120試合
<セ・リーグ>
なし
<パ・リーグ>
なし
【2021年】
<セ・リーグ>
72試合 清水 昇(ヤクルト)
66試合 又吉克樹(中日)、マクガフ(ヤクルト)
64試合 今野龍太(ヤクルト)
62試合 岩崎 優(阪神)、スアレス(阪神)
61試合 エスコバー(DeNA)
60試合 山﨑康晃(DeNA)
<パ・リーグ>
67試合 益田直也(ロッテ)
63試合 宋家豪(楽天)
62試合 平良海馬(西武)
61試合 ギャレット(西武)
60試合 堀 瑞輝(日本ハム)
【2022年】
<セ・リーグ>
71試合 伊勢大夢(DeNA)
70試合 エスコバー(DeNA)
<パ・リーグ>
61試合 西口直人(楽天)、平良海馬(西武)
60試合 水上由伸(西武)
【2023年】
<セ・リーグ>
62試合 島内颯太郎(広島)
61試合 ウェンデルケン(DeNA)
60試合 岩崎 優(阪神)
<パ・リーグ>
61試合 鈴木翔天(楽天)