DeNAの中川颯が練習試合からアピールを続けている。

　中川は20年ドラフト4位でオリックスに入団するも、昨季は育成選手としてプレー。ファームでは21試合・32回2/3を投げ、防御率1.38の成績を残したが、支配下選手登録復帰が叶わず戦力外通告を受けた。

　オフにDeNAが支配下選手としての獲得を発表。背番号『53』を着けて今季からプレーすることが決まった。中川は春季キャンプをA班で迎え、移籍後初実戦となった2月10日の紅白戦で先発登板し2回を無失点に抑えると、17日の中日との練習試合では3回・41球を投げ、無失点の好投。

　24日の日本ハムとのオープン戦では、1－3の6回から登板し、1イニング目の6回を無失点で終えると、2イニング目の7回は二死走者なしから江越大賀に二塁打を浴びるも松本剛を遊ゴロに片付ける。3イニング目となった8回は野村佑希を投ゴロ、万波中正を空振り三振、奈良間大己を二ゴロで三者凡退。4イニング目の9回も先頭の水谷瞬を右飛、細川凌平を投直、進藤勇也を右飛に打ち取り、4回・52球を投げ、2安打、2奪三振、無失点という内容だった。

　中川はここまで対外試合2試合・7イニングを投げ、4安打、5奪三振、1四球、無失点。DeNAは今永昇太、バウアーが退団した中で、まずは開幕先発ローテーション入りへ好投を続けている。3月に入ってから主力打者が開幕に向けて仕上げてくる中で、抑えることができれば開幕ローテーション入りも見えてくる。引き続き、インパクトの残す投球を見せていきたいところだ。