「30本は目指していきたいと思いますし、そこを目指す中でも打点、ホームランの数で人より圧倒できるような数字を残すことが必要かなと思います」。
ロッテの山口航輝はプロ6年目の今季、毎年目標に掲げている30本塁打に加えて、打点数でも圧倒的な数字を残すことを誓った。
このオフは技術面で打撃向上するだけでなく、昨年秋季練習に村田修一コーチから出してもらったデータをもとに「(去年と)一緒のことをしないように、(データを)確認しながら、どうするかもうひとつレベルアップしないといけない」と得意なコース、苦手なコースを分析してきた。
データを分析することによって、打席での狙い球、考え方であったり変わってきそうか春季キャンプ中に取材すると山口は「まあ、そうですね。そこはあんまり変えないというか、場面、場面によると思いますね」と返ってきた。
春季キャンプが始まってから第1クールはリハビリ組だったが、2月8日に全体練習に合流すると、打撃練習では「去年もいい状態で入りましたし、今年は怪我して入りましたけど、バッティングの状態も良い」と、角度のついたライナー性の鋭い当たりを放っていた。
2月20日の楽天との練習試合で実戦初出場を果たすと、同試合から8試合連続で『4番』の打順でスタメン出場する。2月25日の韓国ロッテ戦で適時打を含む3安打すると、同試合から現在4試合連続で安打中。2日の西武戦でも猛打賞を達成した。ここまで練習試合は8試合に出場して、打率.346(26-9)、3打点だ。
昨季は練習試合とオープン戦で7本のアーチを描いたが、シーズンが開幕してから初本塁打まで80打席かかった。
春季キャンプ中の取材で山口は、「(練習試合、オープン戦で)結果を出しても出さなくても、どっちにしても開幕前は心配になると思う。去年もいい感じにずっと打ってて、すぐにこけちゃった。ずっと打っていても不安になるだろうし、打ってなかったらもちろん不安になると思う。不安は絶対にあると思います」と、自身の状態に関係なく、開幕前は不安になると予想した。
外野のライバルは多く、レギュラー定着するためには打っていくしかない。レギュラー定着した先に、山口がプロ入りから目標にする30本の大台に到達するはずだ。本拠地をZOZOマリンスタジアムに移転後、日本人選手のシーズン最多本塁打は初芝清氏の25本(95年・98年)。球団で30本塁打以上はなった日本人選手は、86年に50本塁打を放った落合博満氏まで遡らないとならない。
山口も「右バッターがその壁を越えられていないというのは知っていますし、そこを越えるために頑張っていきたい。30本打ったのも落合さんが最後だと思うので、そこを近づけるようにしたいです」と意気込む。今季こそ“期待の若手”を卒業し、“真のレギュラー”と呼ばれる選手になって欲しい。
取材・文=岩下雄太
ロッテの山口航輝はプロ6年目の今季、毎年目標に掲げている30本塁打に加えて、打点数でも圧倒的な数字を残すことを誓った。
このオフは技術面で打撃向上するだけでなく、昨年秋季練習に村田修一コーチから出してもらったデータをもとに「(去年と)一緒のことをしないように、(データを)確認しながら、どうするかもうひとつレベルアップしないといけない」と得意なコース、苦手なコースを分析してきた。
データを分析することによって、打席での狙い球、考え方であったり変わってきそうか春季キャンプ中に取材すると山口は「まあ、そうですね。そこはあんまり変えないというか、場面、場面によると思いますね」と返ってきた。
春季キャンプが始まってから第1クールはリハビリ組だったが、2月8日に全体練習に合流すると、打撃練習では「去年もいい状態で入りましたし、今年は怪我して入りましたけど、バッティングの状態も良い」と、角度のついたライナー性の鋭い当たりを放っていた。
2月20日の楽天との練習試合で実戦初出場を果たすと、同試合から8試合連続で『4番』の打順でスタメン出場する。2月25日の韓国ロッテ戦で適時打を含む3安打すると、同試合から現在4試合連続で安打中。2日の西武戦でも猛打賞を達成した。ここまで練習試合は8試合に出場して、打率.346(26-9)、3打点だ。
昨季は練習試合とオープン戦で7本のアーチを描いたが、シーズンが開幕してから初本塁打まで80打席かかった。
春季キャンプ中の取材で山口は、「(練習試合、オープン戦で)結果を出しても出さなくても、どっちにしても開幕前は心配になると思う。去年もいい感じにずっと打ってて、すぐにこけちゃった。ずっと打っていても不安になるだろうし、打ってなかったらもちろん不安になると思う。不安は絶対にあると思います」と、自身の状態に関係なく、開幕前は不安になると予想した。
外野のライバルは多く、レギュラー定着するためには打っていくしかない。レギュラー定着した先に、山口がプロ入りから目標にする30本の大台に到達するはずだ。本拠地をZOZOマリンスタジアムに移転後、日本人選手のシーズン最多本塁打は初芝清氏の25本(95年・98年)。球団で30本塁打以上はなった日本人選手は、86年に50本塁打を放った落合博満氏まで遡らないとならない。
山口も「右バッターがその壁を越えられていないというのは知っていますし、そこを越えるために頑張っていきたい。30本打ったのも落合さんが最後だと思うので、そこを近づけるようにしたいです」と意気込む。今季こそ“期待の若手”を卒業し、“真のレギュラー”と呼ばれる選手になって欲しい。
取材・文=岩下雄太