リードオフマンとしての活躍を評価
本拠地横浜スタジアムでのオープン戦初戦は、ロッテに9回に追いつかれ、2-2のドローで試合を終えた。
試合後三浦監督は先発して3回を1失点でまとめた大貫晋一に「よかったと思います。ランナー出てから、 ちょっとばらけるところはありましたけど、今の段階では感じは良かったかなと思います」と及第点評価。
また先頭打者として第1打席からヒット。その後盗塁を決め先制のホームを踏み、5回には右中間を抜くタイムリー2塁打と躍動した度会隆輝には「バッティングも相変わらずいいです。コンタクトできますし、今日は出たあとスチールも決めて。やっと走ったなって感じですけど、いうものを見せてくれてますし、今日も1番としていい働きをしてくれると思います」とリードオフマンとしての活躍に目を細めた。
本人も「本当に今自分の状態はいいと思っている」とコンディションには自信をもっているようで、5回のタイムリーには「外国人投手でストレートがものすごい強いピッチャーだったので、 待ちの体制になったら押し負けると思ったんで、 積極的に行こうと思っていた。その中で高め153キロぐらいの球を1発で仕留められたっていうのは、個人的にも良かったところかなと思います」とダイクストラのストレートに振り負けずに弾き返した一打に納得の表情。盗塁にも「チームからも足もどんどん使って貢献してほしいっていうことを言ってもらってるので、積極的に 走塁面でも貢献できるようにこれから先も全力でやりたいと思います」と言葉に力を込めた。
「大好きな球場」と公言する高校社会人と慣れ親しんだホームゲームに「プロ野球選手になってから初めての横浜スタジアムの試合だったんですけど、初回からヒットも出ましたし、 途中もタイムリーヒットも出たので自分の中ではすごくいい試合になった」としながらも「 試合は引き分けになってしまったんで、自分の活躍でチームを勝利に貢献できるように、これからはもっとやっていきたいと思います」と気を引き締めた。
この日のマルチヒットでオープン戦の打率は5割ジャストまで上げてきたゴールデンルーキー。座右の銘である「みんなを笑顔にできるように」の目標に向かって、日々“進化”を続ける。
取材・文=萩原孝弘