開幕ローテーション入りへ弾みをつける投球に解説陣も絶賛
巨人のドラフト1位ルーキーの西舘勇陽が9日、オリックスとのオープン戦に6回から登板。先頭の9番若月健矢をハーフスイングの空振り三振に切って取ると、1番セデーニョも空振り三振、2番佐野皓大をピッチャーゴロに打ち取り、1回16球無安打2奪三振と完璧な投球を見せた。
期待の新人投手が披露した完全投球に、11日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも大きな注目が集まった。
巨人OBの斎藤雅樹氏は「全ての球種が良い。真っ直ぐはしっかりコントロール出来ているし、カーブやフォーク、カットもある」と絶賛。特に若月に対する5球を挙げて、「150km/h越えのストレートの後の、挟みの浅いフォークが良い。1球目と4球目のストレートが両サイドにしっかり投げ切れているから、最後のカーブが効いてくる」と分析した。さらに坂口智隆氏も「クイックであれだけの球を投げられると、バッターはタイミングが取りづらい。緩急も効いていて、楽しみな投手」と活躍に太鼓判を押した。
ルーキーながら開幕ローテーションに入れば、巨人の覇権奪回に向けた大きな原動力となる。斎藤氏は「これだけ球種があれば非常に期待できる」と評価したうえで「あとはスタミナ。先発投手は必ず100球は投げなければいけない。そのスタミナがどれだけ準備できるか」と西舘のさらなる進化へ期待を膨らませた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』