「ストレートの部分は通用する部分もあったと思いますし、クイックになったところと、あとはしっかり空振りで変化球を取るところが課題かなと思います」。
ロッテの高卒2年目・田中晴也はこの春、一軍の実戦でここまで3試合に登板している。2月18日のDeNAとの練習試合で一軍の対外試合初登板を果たすと、2月24日の韓国・ロッテ戦では3回・37球を投げ、1安打、無失点に抑えた。
3月13日の阪神とのオープン戦では、一軍の実戦で初めてZOZOマリンスタジアムのマウンドに上がった。田中はプロ入りした時からストレートの質、スピードをこだわってきた中で、0-1の6回二死走者なしで佐藤輝明に2ストライクから投じた3球目、外角に外れるボール球となるも自己最速を1キロ更新する151キロをマーク。
「ずっとストレートの感覚は良かったですし、それが球速という良い形で表れてくれたので、そこは評価できると思います」。
ストレートと同じく、プロ入りから決め球、空振りを取れる変化球を作ることを掲げてきた。
その球種がフォーク。フォークに関しては「よくなってきていますし、良い方向にいっているんじゃないかなと思います」と一定の手応え。
2月の石垣島春季キャンプのブルペンでの投球練習中、フォークの握りを何度も確認し、ブルペンでの投球練習が終わった後に、ブルペンを視察していた野茂英雄氏に自ら質問しに行く場面もあった。
「フォークの感覚的な部分、技術的なところを、野茂さんの感覚ではありますけど、聞いて参考にできればなと思って聞いていました」。
野茂さんから教わったことを野球ノートに記したという。
ではその野球ノートに普段、どんなことを書いているのだろうかーー。
「良い時の感覚、悪い時の感覚、その時に何をしていたか、調子が悪くなった時に振り返られるようにしています。そういう意味で書いていますね」。
引き出しのひとつとして、野球ノートに書いたことを試合中に思い返して投球に活かしたりすることはあるのだろうかーー。
「試合中はバッターを抑えることしか考えないので、余計なことは考えないですけど、練習は毎日新しく試したり、新しいことを取り組んだりしないと日々進化できないと思うので、練習中は考えてやっていますね」。
日米通算201勝を挙げた野茂さんに臆することなく感覚を質問しにいったり、練習の取り組み姿勢、取材での応対などを見ると、若き日の種市篤暉とダブるところもある。
「とにかくまずは怪我なく、任されたゲームをより長く抑えることが一番。2年目なので結果にこだわらないといけない。数字というところで、いつでも(一軍に)呼ばれても良いような数字を残していれば、(一軍で)投げられる日は近いんじゃないかなと思います」。
2年目の今季、一軍デビューを飾ることができるか、今からとても楽しみだ。
取材・文=岩下雄太
ロッテの高卒2年目・田中晴也はこの春、一軍の実戦でここまで3試合に登板している。2月18日のDeNAとの練習試合で一軍の対外試合初登板を果たすと、2月24日の韓国・ロッテ戦では3回・37球を投げ、1安打、無失点に抑えた。
3月13日の阪神とのオープン戦では、一軍の実戦で初めてZOZOマリンスタジアムのマウンドに上がった。田中はプロ入りした時からストレートの質、スピードをこだわってきた中で、0-1の6回二死走者なしで佐藤輝明に2ストライクから投じた3球目、外角に外れるボール球となるも自己最速を1キロ更新する151キロをマーク。
「ずっとストレートの感覚は良かったですし、それが球速という良い形で表れてくれたので、そこは評価できると思います」。
決め球
ストレートと同じく、プロ入りから決め球、空振りを取れる変化球を作ることを掲げてきた。
その球種がフォーク。フォークに関しては「よくなってきていますし、良い方向にいっているんじゃないかなと思います」と一定の手応え。
2月の石垣島春季キャンプのブルペンでの投球練習中、フォークの握りを何度も確認し、ブルペンでの投球練習が終わった後に、ブルペンを視察していた野茂英雄氏に自ら質問しに行く場面もあった。
「フォークの感覚的な部分、技術的なところを、野茂さんの感覚ではありますけど、聞いて参考にできればなと思って聞いていました」。
野茂さんから教わったことを野球ノートに記したという。
野球ノート
ではその野球ノートに普段、どんなことを書いているのだろうかーー。
「良い時の感覚、悪い時の感覚、その時に何をしていたか、調子が悪くなった時に振り返られるようにしています。そういう意味で書いていますね」。
引き出しのひとつとして、野球ノートに書いたことを試合中に思い返して投球に活かしたりすることはあるのだろうかーー。
「試合中はバッターを抑えることしか考えないので、余計なことは考えないですけど、練習は毎日新しく試したり、新しいことを取り組んだりしないと日々進化できないと思うので、練習中は考えてやっていますね」。
日米通算201勝を挙げた野茂さんに臆することなく感覚を質問しにいったり、練習の取り組み姿勢、取材での応対などを見ると、若き日の種市篤暉とダブるところもある。
「とにかくまずは怪我なく、任されたゲームをより長く抑えることが一番。2年目なので結果にこだわらないといけない。数字というところで、いつでも(一軍に)呼ばれても良いような数字を残していれば、(一軍で)投げられる日は近いんじゃないかなと思います」。
2年目の今季、一軍デビューを飾ることができるか、今からとても楽しみだ。
取材・文=岩下雄太