初の開幕一軍
「開幕一軍を目指していますので、ずば抜けた投球、相手を圧倒できるような投球ができてくれば、開幕一軍に繋がると思いますし、そういうところを目指していきたいと思います」。
石垣島春季キャンプの取材でこのように意気込んでいたロッテ・横山陸人が、開幕一軍を掴んだ。横山にとってプロ5年目で初の開幕一軍になる。
実際に開幕一軍入りして「すごい結果としても良かったと思いますし、投げている感じも良かった。三振も自分の中で取れているなと思ったので、そう言ったところは良かったのかなと思います」と自己分析。
練習試合、オープン戦は10試合・10イニングを投げて、イニング数を大きく上回る14奪三振、被安打8、与四球は2、防御率は2.70。登板した試合全てで三振を奪った。
オープン戦期間中に「多少調子の波があっても、小さくしていけるのが一番良い。そういうところはしっかり開幕まで、もう短いですけどもっと突き詰めてやっていければ」と話していたが、オープン戦を終えて「そうですね、打たれてしまった試合、感じが悪かった試合も何個かあったんですけど、その次の試合で自分の球を投げられていましたし、そういうところは自分の中でできていたのかなと思います」と振り返った。
今季も目標は50登板
横山は昨季に続き今季の目標を50試合登板に掲げた。「去年開幕一軍できずに38試合投げさせてもらって、今年は頭から一軍にいられるので、くらいついて最後まで行ければいいのかなと思います」。
50試合登板するために昨年取材したときに「1年間投げ抜く体力が必要」と話していたが、昨年38試合一軍登板して考え方に変化はあったりしたのだろうかーー。
「今でもそういう体力が必要だなと思いますし、体力以外でもオープン戦でやっていた微調整のところもすごい大事になってくると思う。反省をしっかりしながら、次の試合に切り替えていけるようなメンタルだったりを作って行ければいいのかなと思います」。
50試合登板できるくらいの登板数となれば、勝ちパターンに入っている可能性も高い。勝ちパターン入りに向けては「もちろんまだまだ確実に掴みきれているわけでもないので、そういうところは必死にアピールしていって、自分の場所を掴んで行ければいいのかなと思います」と意欲を見せた。
いよいよ29日にプロ野球が開幕する。「無失点というところでやるのがベストなんですけど、投げる場面が色々あると思うので、とりあえず任されたところをしっかりゼロで抑えるところをやって行ければいいのかなと思います」。好スタートを切って、シーズン通して一軍のマウンドで投げ、自身が目標にする50試合登板を達成したい。
取材・文=岩下雄太