「とにかく長いイニングをしっかりと投げられるように。打者1人ずつ、そして1イニングずつ。一つ一つのアウトを積み重ねることだけに集中して結果的に最後、チームが勝っている状況になっていればと思います。初回から飛ばしていけたらと思います」。
ロッテの小島和哉が、18時から行われる楽天戦に先発する。小島は今季ここまで2試合・14イニングを投げ、1勝1敗、防御率1.93。
前回登板の5日のオリックス戦では、「日ハム戦の時も良かったんですけど、(オリックス戦も)キャッチボールから感覚も良くて、ブルペンに行った時もだいぶ良かった。3日前くらいからいろいろ(佐藤)都志也と話をしていて、プランを立てていた。ブルペンであれだけ真っ直ぐが良かった。ちょっと今日、真っ直ぐで押していこうという話をしていて、ネフタリ先生の助言を都志也に伝えて、そうしたらハマりました」と、9回・107球、4安打、6奪三振、1与四球の好投で、2021年10月3日の楽天戦以来となる完封勝利で今季初勝利を挙げた。
今回は新加入のネフタリ・ソトからアドバイスをもらったが、21年に完封勝利を挙げた前後でレオネス・マーティン、昨季もルイス・ペルドモから縦スライダーの握りを教わり、オールスター明けは縦スライダーで空振りを奪う登板が増えるなど、これまでも外国人選手の助言がプラスに働くことが多かった。外国人選手とのコミュニケーション術などあるのだろうかーー。
「いろんな人に聞いていますけど、コミュニケーション術というか、ソトに関しては普通に日本語で、“どうやって考えているんですか”、“そうっすね”という感じ。日本語でコミュニケーションをとっています」。
前回登板のオリックス戦では、「落ちも良かったですし、その前のファウルとか対応を見て、一番最適なのはフォークかなと感じだった」と、1-0の7回一死一塁で頓宮裕真を1ボール2ストライクと追い込み、4球目を投げる前に何度も佐藤都志也のサインに首を振り、134キロのフォークで空振り三振に仕留めた。
石垣島春季キャンプでは熱心にフォークを練習し、開幕2日前の3月27日には「今日もブルペンで投げていましたけど、数字上はだいぶ良くて、投げている感じも良かった」と手応えを掴んでいた。
開幕2試合を終えた現在も「しっかりチェンジとフォークで緩急をうまくつけられていますし、チェンジアップを使うところはチェンジアップを使っていますし、フォーク使うところはフォークいけているので、うまく(佐藤)都志也にリードしてもらっているかなと思います」と変わらず、良い感覚で投げられている。
オリックス戦で気になったことは、小島の投球を支える球種のひとつであるカットボールをあまり投げていなかったこと。前回登板はストレートが強かったことも、カットボールの割合が少なかったことに関係しているのだろうかーー。
「そうですね、あんまり小細工しなくてもいいというか、それくらい真っ直ぐが良かった。ピッチャーあるあるだと思うんですけど、小野コーチに“ブルペンがめちゃめちゃいいと試合はあまり良くない時があって、それになるのがめちゃくちゃ怖かった”と試合終わってから言われましたね。なんとかうまくできたのでよかったです」。
今季は追い込んでから、チェンジアップ、縦スライダー、フォークとバリエーションが多く空振り三振が増えた印象。5日のオリックス戦も6奪三振中5奪三振が空振りで奪ったものだった。
「オリックス戦に関しては右も左も内と外をしっかり強い真っ直ぐを投げられていたので、中盤にスライダーだったり、手持ちのカードをうまく残すことができた。いろいろ手札、中盤ある感じがしたので、有利に試合は進められていたのかなと思います」。
カットボールの割合が少なくても抑えるなど、チェンジアップ、カットボールを中心の投球から、ここ数年で投球のバリエーションが増えた。
本人は「1試合だけなので…。僕の課題は1試合というよりかは悪かった時に、2試合、3試合続いちゃうとこなので、良い感覚を残したままいきたいですけど、あんまり5日の登板に執着しすぎないで次の登板が大事だと思うのでという感じでいってます」と謙虚に語った。チームは現在3連勝中。この良い流れを継続すべく、18時からの楽天戦のマウンドに上がる。
取材・文=岩下雄太
ロッテの小島和哉が、18時から行われる楽天戦に先発する。小島は今季ここまで2試合・14イニングを投げ、1勝1敗、防御率1.93。
前回登板のオリックス戦で完封勝利
今回は新加入のネフタリ・ソトからアドバイスをもらったが、21年に完封勝利を挙げた前後でレオネス・マーティン、昨季もルイス・ペルドモから縦スライダーの握りを教わり、オールスター明けは縦スライダーで空振りを奪う登板が増えるなど、これまでも外国人選手の助言がプラスに働くことが多かった。外国人選手とのコミュニケーション術などあるのだろうかーー。
「いろんな人に聞いていますけど、コミュニケーション術というか、ソトに関しては普通に日本語で、“どうやって考えているんですか”、“そうっすね”という感じ。日本語でコミュニケーションをとっています」。
フォーク
前回登板のオリックス戦では、「落ちも良かったですし、その前のファウルとか対応を見て、一番最適なのはフォークかなと感じだった」と、1-0の7回一死一塁で頓宮裕真を1ボール2ストライクと追い込み、4球目を投げる前に何度も佐藤都志也のサインに首を振り、134キロのフォークで空振り三振に仕留めた。
石垣島春季キャンプでは熱心にフォークを練習し、開幕2日前の3月27日には「今日もブルペンで投げていましたけど、数字上はだいぶ良くて、投げている感じも良かった」と手応えを掴んでいた。
開幕2試合を終えた現在も「しっかりチェンジとフォークで緩急をうまくつけられていますし、チェンジアップを使うところはチェンジアップを使っていますし、フォーク使うところはフォークいけているので、うまく(佐藤)都志也にリードしてもらっているかなと思います」と変わらず、良い感覚で投げられている。
カットボールが少なかった
オリックス戦で気になったことは、小島の投球を支える球種のひとつであるカットボールをあまり投げていなかったこと。前回登板はストレートが強かったことも、カットボールの割合が少なかったことに関係しているのだろうかーー。
「そうですね、あんまり小細工しなくてもいいというか、それくらい真っ直ぐが良かった。ピッチャーあるあるだと思うんですけど、小野コーチに“ブルペンがめちゃめちゃいいと試合はあまり良くない時があって、それになるのがめちゃくちゃ怖かった”と試合終わってから言われましたね。なんとかうまくできたのでよかったです」。
投球のバリエーション
今季は追い込んでから、チェンジアップ、縦スライダー、フォークとバリエーションが多く空振り三振が増えた印象。5日のオリックス戦も6奪三振中5奪三振が空振りで奪ったものだった。
「オリックス戦に関しては右も左も内と外をしっかり強い真っ直ぐを投げられていたので、中盤にスライダーだったり、手持ちのカードをうまく残すことができた。いろいろ手札、中盤ある感じがしたので、有利に試合は進められていたのかなと思います」。
カットボールの割合が少なくても抑えるなど、チェンジアップ、カットボールを中心の投球から、ここ数年で投球のバリエーションが増えた。
本人は「1試合だけなので…。僕の課題は1試合というよりかは悪かった時に、2試合、3試合続いちゃうとこなので、良い感覚を残したままいきたいですけど、あんまり5日の登板に執着しすぎないで次の登板が大事だと思うのでという感じでいってます」と謙虚に語った。チームは現在3連勝中。この良い流れを継続すべく、18時からの楽天戦のマウンドに上がる。
取材・文=岩下雄太