ロッテ時代の国吉佑樹

● 西武 2 - 3 ロッテ ○
<2回戦・ベルーナドーム>

 ロッテは延長10回にソトの適時打で勝ち越し、その裏、マウンドに上がったのは国吉佑樹だった。

 先発・メルセデスが5回を無失点に抑えると、1-0の6回から澤田圭佑、西村天裕、澤村拓一、横山陸人の継投で逃げ切りを図ったが、2-0の8回に澤村が1点を失い、1点リードの9回にマウンドに上がった横山が中村剛也に同点被弾を食らった。

 2-2の10回に先頭の友杉篤輝が、守護神・アブレイユの外角のスライダーをしぶとく合わせてライト前に運び出塁すると、続く岡大海の打球を二塁・外崎修汰のファンブルで一、二塁。愛斗がきっちりと送りバントを決め、ソトがセンター前に適時打を放ち勝ち越し。

 延長10回裏に登板したのは国吉。ここまで3試合全てビハインドゲームでの登板で、勝っている場面でのマウンドは今季初めて。それも1点差のセーブシチュエーションと緊張感のある場面だった。先頭の岸潤一郎をセンター・和田康士朗のスライディングキャッチでまずは一死を奪うと、続く外崎に四球を与えたが、アギラーをサード・中村奨吾の正面をつく三直、最後は代打・栗山巧を141キロのフォークで一塁ゴロに仕留め、試合を締めた。これが国吉にとって、移籍1年目の21年9月20日の日本ハム戦以来となるセーブとなった。

 国吉は4月6日の取材で、「役割、場面、いろいろあるので行けと言われたところで、しっかり投げられるように。場面、ポジションを問わず、どこでも投げられる準備はしています」と話していたが、これまでの“準備”が光った登板となった。

 また同日の取材では「イニングまたぎも見越して調整はしてきている。2回でも3回でも行けと言われたらいこうと思いますし、その辺の難しさは感じていないです。ロング投げられるのを強みにしているところもありますね」と話していたロングリリーフだけでなく、1点差の10回をゼロに抑えたことは、勝ち試合でも投げられる姿を見せ、新たな“強み”になりそうだ。

 小野晋吾コーチは4月6日の取材でリリーフ陣の起用法について、「監督といろいろ戦術を考えながらリリーフ陣を誰が、どこにというのを話しながらやっているので、今年も最初から決めてという感じではないと思います」と、昨季のように複数の勝ちパターンで逃げ切ることを示唆しており、今後も国吉がビハインドゲームだけでなく、10日の西武戦のように勝ち試合で投げることも十分考えられそうだ。澤村、横山は失点してしまったのは残念だが、国吉がきっちりと1点差を抑えたことはチームにとっても大きい。

 国吉は春季キャンプ中、「去年も2位で最後悔しい思いをして終わっているので、そこをチームでなんとか優勝というところを目指さないといけないと思いますし、その勝つためのピースになれればと思います」と今季に向け決意を述べていた中で、まずは今季初セーブという形でチームの勝ちに貢献した。

取材・文=岩下雄太

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